教科書音読シート1(はじめに)

 今年度のこだわりは教科書の音読。というか、現在教えてる子たちは本当に英文が読めない、書けない、意味分かんないの三重苦を抱えています。(本人たちもそう自覚している)そこで、とりあえず2学期は「全員が英文をスラスラ読めるようにする」ことを目標に、アクティビティやハンドアウトの改良・改善を図っています。

リピートを脱出する

 "Repeat After me!"のときは元気がいいのに、"Let's read together!"と言って一緒に読むと元気がなくなる。それは「読んでる」のではなくただ聞こえた音を「マネしてる」だけだから。そこから脱却するための方法の一つとして、少し前に"I will repeat after you"をご紹介しました。

 文字と音をつなげ合わせてあげるためには、とにかく「何度も読む」ことが大切。でも全員でコーラス・リーディングするにも回数に限度があるでしょう。(単純に飽きます、我々も) そこで、今回は「個人で練習する」ことを採り入れてみました。

個人差に配慮する

 教科書音読を授業中におこなう場合、一番困るのは回数と時間の問題。何度コーラスで練習しても読めない生徒から、授業が始まった時点でスラスラ読める生徒まで、教室の中には様々なレベルがいっぱい。そこで、今回は個人で練習するようにするんだけど、「それぞれ3回読んでごらん」では、

  1. 得意な生徒はつまらない
  2. 苦手な生徒は全然読めない
  3. つまんないから隣にちょっかいをだしてみる、

など悪循環が目に浮かびます。(笑)

 そこで、今回はオリジナルの音読シートを作り、コース別にタスクの難易度を変えることで、全員が同じ時間内に同じような活動量を得られるように工夫してみました。それが今回紹介する 音読シート"Read! Read! Read!"です。あ、でも時間がないので、詳しい説明は次回におあずけで。

 >>第2回「使い方」編