めざせ!ピッタリ21

 「笑っていいとも」の人気企画「めざせ!ピッタリ21」と昨日紹介した「学習者コーパス」を連動させてみたゲームです。3年生の選択で試しにやってみました。

 「めざせ!ピッタリ21」は、あるテーマでランキングを作り、回答者がランクインしてそうな答えを予想します。ランクインしていた場合、その答えの実際の順位がポイントになります。だから1位を言い当てると1ポイント、8位だと8ポイント。これを交互に繰り返し、ぴったし「21」ポイントをゲットした方(もしくはより近かった方)が勝ちです。昔懐かしい「クイズ100人に聞きました」っぽい要素もありますね。

 さて、今回やってみたのは「現在進行形で使われる動詞の〜ing形」ということで、よく使われる動詞の〜ing形をみんなで考えました。ちなみに1位はgoingで2位がdoingです。以下、日常よく使いそうなplayingやeatingなどが比較的上位に入っています。意外なのは10位のraining。人間が主語になれないパターンはこれくらいでしたかね。

 全体を2チームに分けて競い合いました。バリエーションとして、各単語には「頻度」が数値化されているので(例えば1位のgoingは104ポイント、10位のrainingは20ポイントなど)、これをポイントにして高得点を競い合うゲームにしても面白いでしょう。

 このゲームを通して、生徒たちは3年間の教科書や言語の使用場面を客観的に振り返りながら、「どんな動詞がよく使われるか」真剣に考えていました。これって結構すごいことですよね。こうやって「学習者コーパス」という概念を直接生徒たちに示すことで、彼らが自ら学ぶ上での指針を見いだすきっかけになれば、と考えています。

 このゲームの後は、〜ing形を使って英文を作ってみたり、BINGOゲームをしてみたり、様々なアプローチで同じボキャブラリを繰り返し使用するようにしてみました。本書によると定着までに少なくとも6回はそのボキャブラリに触れる必要があるそうですから、いろいろ工夫が必要ですね。