約1年前にも書きましたが、今日もこの曲の話。
3年生はヨーコ・オノ&ジョン・レノンの"Happy Xmas(War is Over)"を歌ってます。子供達のコーラスもかわいらしくて、思わず楽しくなる曲なんですが、ビデオの方は"Happy"の方より"War is Over"をテーマにしています。あ、もちろん"War is Over"だからこそ"Happy"になりうるんだけど。ちょうど教科書の「アンネの日記」も「戦争」を背景していることもあって、「教材」としてこのDVDを見せました。そして、そんな「平和」を訴え続けたジョン・レノンが「暴力」に倒れた12月8日を前に、どうしてもこの映像を見せたかった、という思いもあります。
最初子供のアップ映像に「○○に似てるー」とか笑ってた生徒たちも、一転して「重ーい」と暗い顔。でも途中からは真剣な眼差しで画面に見入っていました。フレーズごとに切り替わる衝撃の映像。(ドラムかと思っていた)鳴り響く銃声。そしてあんなに大変な状況でもカメラにVサインをする子供。思わず逃亡生活を送るアンネが自分を"Happy"って語ってたことを思い出します。誰かと比べて自分が「幸せだ」としか感じられない我々に、思いっきりパンチを喰らわすかのようです。
ラストのガンジーのセリフを改めて紹介します。
"An eye for an eye makes us all blind." (眼には眼を、が我々を盲目にしてしまう) マハトマ・ガンジー
数年前、ジョン・レノンを殺したチャップマンが仮釈放されるという話が出たとき、「出てきたら殺してやる」と息巻いたビートルズファンがいっぱいいたみたいだけど(そして仮釈放は無期延期されたみたいだけど)、このコトバを突きつけられたビートルズファン(及び影響を受けたたくさんの人々)が、どんな風に暴力に立ち向かって行くべきなのか、もう一回考える日にしたいですね、明日は。
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