・教員給与減、1年遅らせ08年度から 「教育再生」配慮(12月18日) ・教員の残業、1日平均2時間 文科省が勤務実態調査(11月25日) ・教育基本法改正、学校現場で期待と不安入り交じる(12月16日)
最近の教育関連ニュースを読んでいると、暗い気持ちになります。生徒の「いじめ」「自殺」もそうだけど、我々教職員への風当たりが強くて、本当にやりづらいと感じています。教育は「再生」されるのかも知れないけど、少なくともまっとうな教員は「再起不能」になりそうな予感。
国家レベルで考えた場合、教育は政治の一部かもしれないけど、政治の道具ではありません。「教育再生」を謳う人たちは、今の教育が「腐ってる」とでも思ってるんでしょうけど、「腐ってる」と言われたところに通う(働く)人たちのことなんか考えていないわけです。そして(彼らの言う)腐敗をなんとか止めようと努力している前線の兵士の存在なんか知らないわけです。
彼らは、教員なんかにそれを「再生」する力がないと思ってるんでしょうけど、教員がどんなことを考えて日々子供たち(や保護者たち)と接しているのかなんて知らないのです。だって、国や行政から、そんなことを聞いてもらったこともないし、声が届いていて、活かされていると実感することもないから。
だからこそ、今まであまり行政のことや政治のことをここで語りたくはなかったのだけど、やっぱり言っておきたい。
○国や行政は現場の教員の話を聞いてほしい。 ○教育「再生」を語る人は、学校現場を経験してほしい。 (文部官僚の教育実習義務化) ○給料増えなくてもいいから、もっと人を増やしてほしい。 ○保護者は、マスコミに踊らされないでほしい。
学校が学校であるためには、生徒・保護者の信頼が欠かせません。同じ事を言ったって、生徒や保護者がまっすぐに見てくれていなければ、効果はありません。国やマスコミが学校や教員を叩くのは自由ですが、彼らは保護者のために何かをやってくれるわけではありません。
これは愚痴ではなく、一教師の意見として書いておきます。
あ、「私もひとこと言いたい!」と思った方は記事にコメントくださるか、首相官邸「ご意見箱」や教育再生ホットラインまで。(ちなみに私は上記意見を送っておきました)