中学生とインターネット

 一応情報教育主任なので、最近の中学生を取り巻くインターネット環境については多いに憂うところではありますが、特にケータイでできる手軽なブログやSNS的なコミュニティサイトの登場で、情報教育というか、生徒指導そのものが難しくなりつつあるように思います。

 というのも、中高生のブログとかプロフって恐ろしく無防備、無警戒。学校名、クラス、名前、プリクラ画像、居住地、通ってる塾、部活、友だちの名前、などものすごい情報が並んでいます。中には「ちょっと悪いことしちゃった」的な日記や、「おいおい、それ学校帰りだろ?」と突っ込みたくなるような写メまで。

 「前略プロフ」やら「モバゲー」やらでテキトーに検索してみれば、聞いたことのある名前や見たことのある写真がぞろぞろ出てきます。あんまりみたくないので、知ってる名前のものはちょっと開きません。だって中学生のリアル日記なんか読みたくないですよ。「1時間目、英語だった〜。超つまんなかった〜」なんて書かれてたら立ち上がれなくなっちゃいますから。(笑)

 また、友人間のトラブルにも発展します。ある意味メールよりたちが悪い。だから学校でも指導をします。でもその指導のスタンスも「危ないサイトがあるから気をつけなさい」というより「よく考えて使いなさい」というものになりがち。というのも、中学生たちは自ら望んで個人情報を垂れ流してるんだから。サイトはスペースを与えているだけですからね。サイトを悪者にできないんです。

 本校でも集会等で当面自粛するように訴えましたが、ネットへの書き込みをしている生徒はいるようですし、いたちごっこです。あ、ここにも何人か来てますしね。(笑) まぁ、匿名でもだいたいわかっちゃうんですよね、生徒の場合。どこかでボロが出る。(笑) えーっと、バレバレな名前でコメント書き込んだMくん、ここ見つけたのがうれしくて次の日話題にしちゃったHくん、そして全然わかってなかったんだけど、何気ない一言で今日勘づかれてしまったKくんとかね。(笑)

 SNSのSは「ソーシャル」ですからね。まずは「学校」や「家庭」「地域」といったリアルな「実社会」で、社会性を身につけてから、そういうのに触れてほしいな、とも思います。その辺は、我々のお仕事でもありますね。