PVあれこれ


 最近、コブクロの「蕾」がツボです。曲もいつものコブクロ節でいいんだけど、PVを見てすっかりヤラレてしまいました。あれ、素敵だなぁ、と思っていたらディレクターが丹下紘希さんでした。やっぱりなぁ。

 丹下氏は、たくさんのミュージシャンのPVを手がけてますけど、特にMr.Childrenと関係が深いようです。元々ダンサーだったという経歴から、ダンスを取り入れた作品が多いのも特徴です。やっぱり一時期私のお気に入りだった「箒星」もCGではなく、あえて生身の人間がシンクロして踊っているのがかっこいいです。

 ダンサーを俯瞰的に見て、その造形的な美しさを全面に出したりしているところをみると、今回の「蕾」の「影絵」を取り入れたセンスが理解できます。いわゆる「カラオケ映像」っぽくならない、アーティスティックなこだわりが感じられます。そして、そういった一つ一つのシーンが、曲の持つ世界観とどこかでマッチングしているから不思議です。時々歌詞とストレートにシンクロしてたりするんです、これが。Salyuの「プラットホーム」とかも独特の雰囲気で、好きですね。ちょっと怖いけど。

 あとは、登場人物に口パクさせるのも好きですね、この人。Mr.Childrenの「彩り」とか「くるみ」でやっています。歌手が俳優の口を借りているのか、俳優が歌手の口を借りてるのか一瞬わからなくなってしまいます。そういう小さなトリックも、時として曲の意味を深めているような気がします。

 でもとりあえず、今は頭の中で「蕾」が無限ループしています。(笑)