SETC&ASTEK7月のご報告

 今月は11人の参加。夏休み初日なのに、みなさんありがとうございました。始まりの雑談が充実してました。いろいろな環境でがんばっている方々のお話を聞けて勉強になります。

 さて、私の発表は「とにかく英語を(で)書けるようにしたい!〜英単語から自由英作文まで〜」ということで、これまでやってきた(これからやってみたい)書く活動を整理してみました。

高校入試問題に思う

 まず最初に昨年の埼玉県の公立高校入試問題をみんなで見て、いろいろ考えてみました。(参考:問題その1 その2)なんだかんだ言ってすべての受験生に「5文書きなさい」シリーズが書けるようにしてあげたい。(少なくても「全く書けない」状態にはしたくない!) とすると、3年生の3学期にあれだけのことが書けるようにするためのトレーニングを積んでい置く必要があると考えました。

 そこで今考えているのは「正確に」「たくさん」書こうとする気持ち(技能)を育てるためのアクティビティ。この2つをバランスよくやっていかないと、なかなかいい英文が書けるようにはならないのではないか、と思います。

より「正確に書く」ためのトレーニン

 まず「正確に」ということについてですが、「エラーコレクション」というシートを今作っています。ちなみに「コレクション」はCollectionであり、Correctionでもあります。定期テストの英作文を採点した際に見かけた「よくあるエラー」を一覧にしたものです。例えば A は「a / anなどの冠詞が抜けている」、B は「be動詞がない / 間違っている」などアルファベットで示してあります。生徒の英作文を添削する場合に、こちらですべて直してしまわずに、間違いのある場所に下線を引き、アルファベットだけ示しておくようにします。生徒は一覧を見て、自分の英文を自分で直して再提出をするようにします。

 田尻悟郎先生の「自己表現お助けブック―英語がわかる! ([テキスト])」と同じような発想です。田尻版はかなりの文法項目を網羅していますが、教師があの本を把握してないと、ちょっと使いこなせない。そこで本当に多いエラーにしぼって提示することで、効率アップを図ってみました。実際の一覧は次回公開します。この一覧をうまく使う作文添削活動を、どう授業中に
あるいは家庭学習に)位置づけるかが2学期の課題です。

「たくさん書く」ためのトレーニン

 もうひとつの「たくさん」については前にご紹介したCOSMOSがある程度成果を挙げるのではないか、と期待しています。(参考:COSMOSその1 その2) 1学期中3回だけやってみましたが、生徒の英文は確実に増え、多彩になってきています。

 「誰もが参加でき、書いた英文がみんなの役立つ例文集になる」という点で、これこそまさに「2.0」的な活動だなぁと実感しています。ただの英文のやりとりだけじゃなく、そこに「情報」や「感情」、「意見」が込められているところが面白いと思います。がんばって続けていって、成果を示していきたいです。こちらも近日中に現物を公開できればと思っています。

 その他、定期試験における英作文の採点方法などを話題にする予定でしたが、熱心な参加者のみなさんの意見交換により、時間が足りませんでした。またの機会に話題にしたいです。こちらでも引き続きご紹介していく予定です。