英語教員集中研修 7日目

1.講義(力のつく英語指導法)

 「コミュニケーション能力の定着を目指した授業実践」
   蓮田市教育委員会 青野 保先生

 相変わらずの青野節。全国で尻文字をする指導主事なんているのだろうか?(いや、いない) 肩書きは変わっても、斬新で、エネルギッシュな青野先生は健在でした。よーく知ってる人もいて、きっとやりにくいだろうなぁと心配するまでもなく、みなさんを巻き込んで楽しいワークショップになりました。

 お話の中で特に印象に残ったのは二点。まずは教師と生徒の「契約」が守られているか、ということ。指示が指示としてちゃんと機能しているかどうか、はアクティビティ云々以前に絶対的に求められることでしょう。教師と生徒のコミュニケーション、という意味でも。

 そして二点目は、教師と生徒の評価スケールをすりあわせていくことの大切さ。「先生はどういうのをAと考えるのか」を知らないと、生徒も努力のしようがないですからね。スピーチ後にみんなで評価をして理由を述べ合うことで、馴れ合いではない相互評価になるんですね。

 後半は授業ビデオでした。青野先生が現場にいらっしゃらないのは、本当に残念です。生徒たちもさぞ悲しんだことでしょうね。ビデオでしか見たことがない青野先生の授業。私も生で見たかったなぁ。

2.私の英語指導法紹介

 午後はワークショップ形式で、参加者がそれぞれに自分の「小技」をプレゼンテーション。どちらかと言えばインプット系が多かったでしょうか。どの「小技」も単元や学年を問わず応用できそうなアイディアで、とっても参考になりました。それぞれのみなさんの「こだわり」や「思い入れ」が垣間見られる感じ。

 そんな中、見覚えのあるプリントが…! 度々ご紹介している「教科書音読シート」の元になったあの音読シートじゃないですか! 桶川のY先生が開発したあのプリントを、Y先生が中心になって学校を挙げて計画的に取り組んでいる様子。いいなぁ。そういう方が学校にいらっしゃると、前に進む感じがしますね。うらやましいです。

 私はというと、今年のオススメということで、COSMOSをご紹介。(参考:COSMOSその1 その2) 指導者の先生がおっしゃっていたようなStudent Centeredであり、Communicativeな活動だと思うんですけどね。よかったらお試しください。

3.悩み解決会議

 午後のラストは「悩み解決会議」。4〜5人組で、あらかじめリストアップされていた「指導上困っていること」の中からいくつか選んで話し合い。具体的な解決の糸口を探ります。私のグループでは「教科書の扱い方」について話題になりました。

 みなさんの関心は「学力差のある生徒たち」「意欲を持てない生徒たち」に集中している様子。でもそれって「英語の授業」だけの問題ではないような気も…。そんな生徒たちに英語の授業としてどんなことができるかは、考えていく必要があるでしょうけど。