マークシートの導入

 今回、中間試験の解答用紙の一部をマークシート形式にしてみました。前々からやってみたいと考えていて、いろいろな方法を模索してきたのですが、今回思い切ってやってみることにしました。

 マークシート導入の主なねらいは、3つあります。

 1つめは、やっぱり採点時間の短縮です。ただでさえ「採点が遅い(しかも間違えが多い)」ということで、非難されつづけてきた私にとって、マークシートは大きな武器になります。将来的には最近学校で購入した新型スキャナの読み取り機能で採点できればいいなと思っているのですが、今回は「手動」です。模範解答の正解のところに穴を開けて、正答数をカウントします。機械式になれば、問題別の正答率など授業にフィードバックできるデータ取りもできるので、もう少し研究を続けたいです。

 2つめは解答が選択方式になることで、問題数そのものを増やすことができるだろうということ。今まで「1問2点平均で約50問」という問題量でしたが、試験後半に教室を巡回すると、おおかたの生徒は終わっている感じです。問題数は増やしたいけど、今のスタイルのままでは、わからなくてあきらめてしまう生徒も続出すると考え、負担軽減の意味もあって、マークシートを選びました。今回は約70問。とりあえず20問増です。今回の反応を見て、増やしていこうと思います。

 また、時間内に読む英文の量が増えるので、日頃から速読を意識した授業作りはできるのではないか、とも考えました。教科書は精読用、投げ込みのリーディングを速読用と2種類のリーディングをバランスよくやりたいなと思っています。

 3つめのねらいは、ずばり英検対策です。今回も出題形式を英検やTOEICに似せてみました。「英検ってこんな感じかぁ」と慣れてもらうことも、中学生にとっては大切だろうと考えました。受験者が少ない学校なんですが、これで少しでもやってみるか、と思い立つ生徒が増えるとうれしいです。英検が万能だとは思いませんが、英検に取り組むことで自学自習の促進を期待しているのです。

 当然、単語や作文などは実際に書かせるようにしています。配点も少し重めにしています。もっとも、こういったライティングは授業の中でのテスティングも可能でしょうから、自分の中で定期試験の位置づけを少し考え直す時期に来ているのかもしれません。今回の結果を分析して、次に活かしたいです。