あの素晴らしいテストをもう一度

 今回のテストはマークシート方式でしたので、テスト返却もいつもと勝手が違います。チェックが入っただけの答案をもらっても、生徒の反応は微妙です。自分がどこをどう塗りつぶしたかなんて、覚えてないですもんね。

 ということで「テストに登場した英文をもう一度書いてみよう!」と取り組んでみたのが、この「あの素晴らしいテストをもう一度」というプリントです。といっても、これはただ(20)(21)...という風に、問題の通し番号が書かれていて、英文を書くスペースがあるだけのプリントです。

 穴埋めや並び替えなどの問題で本来完成するはずの英文を、ただ書き取っていくだけです。テスト返却後、この部分の答えの確認を全体ではあえてやらないでおきます。生徒はペアやグループになって、みんなで正答を確認しながら(時にはともに悩みながら)英文を書いていきます。

 例えば、

 (22) He will ( アuse イused ウusing ) his computer tonight. 

なんて問題があったとしたら、答案には「ア」が塗りつぶしてあるだけです。そこで、プリントの方には

 (22) He will use his computer tonight.

と記入していきます。主に文法的な問題部分、約20問くらいをピックアップして番号を載せておきます。(今回はマークシートなので、問題番号も通し番号なので都合がよかったです)

 最終的に「4人グループの全員が記入し終わったら、4人分そろえて提出」ということにしました。こうしておけば、速く終わった生徒も、他の生徒のヘルプ役にまわるようになるからです。ここで「なんで、theが入るの?」とか「toの後ろだから原形だよ」などと教え合いを期待したいわけです。今日は初めてのトライでしたが、ペアリーダーの生徒が単純に答えを写させるのではなく、ヒントを出したり説明しながら進めているペアも(わずかですが)見られました。

 さて、テスト後に「テスト直し」として間違えた英文を何度も練習させたりしたこともありました。でも生徒によって作業量に差が出てしまうことや、単純に同じ英文を繰り返し書かせるのもなんとなく疑問でした。なんとか、もう一度問題そのものを見つめ直し、英文を作り上げる機会を設定したいとも思っていました。答案と一緒に保管しておけば、あとで見直したときも学習内容が見えてわかりやすいかなと思いますし。

 速く終わってしまったグループには「全部読めるように」とか次のタスクを設定することも出来るので、テスト返し後の時間を有効に活用することができそうです。

 >>あの素晴らしいテストをもう一度2