オリジナル小説で多読!

 定期試験では、初見の英文をざーっと読んで、内容をとらえているか確認するような長文問題を出題していますが、授業の中ではあまりそういう練習をしていないことに気づきました。教科書の内容って生徒の予習の有無や塾での扱い、「学習の友」の存在などにより、生徒のレディネスが一定ではありません。みんなが平等に取り組める読解問題を授業の中で扱いたいなと考えていました。

 いろいろな多読用の教材を見ましたが、中学生向けで面白いのはやっぱり青野先生のこの本。

 で、この本の何が面白いのか考えてみたら、「話に意外性がある」「身近な話題である」ということに。そしてなにより「あの青野先生が書いた文だ」ということなんだろうと思います。キャラクターがにじみ出ています。

 そうだよなぁ。やっぱりオリジナルは面白いよなぁ。実際、定期試験で載せるオリジナル長文も好評だもんなぁ。そうか、じゃ自分で書くしかないな。ということで、書いてみました。その名も、"Tony and the Golden Butterfly"

 A4版1枚に約200語くらいのショートストーリーを掲載。連載形式でお話が続いていきます。内容は授業で人気のパペット・トニー君が、忘れ物を取りに行った深夜の学校で大冒険をするというお話。場所は自分たちの学校だし、登場人物のいろいろな先生方。映像的にイメージしやすく、読みやすいようです。文法的には、できるだけ教科書の中の表現を使うように心がけていますが、ところどころ無視。結構難しい表現も勢いで入れちゃってます。

 授業中、基本的には

1.個人で黙読する(2分)
2.プリントを見ないで、ペアで内容確認(1分)
3.再び、個人で黙読する(1分)
4.プリントを見ながら4人組で内容確認(1分)
5.全体で内容確認(Q&A)(1分)

という流れで5〜6分で終わる活動です。特にTFをやったりしません。とにかく、生徒たちができるだけ自力で内容を読み取って、英語で書いてあるお話を読んで、ドキドキしたり、笑ってくれたりしたらそれでOKというスタンスです。頻度も時々で思い出したようにやっていこうと思っています。

 ちなみに紙を切り取り、半分に折って、毎号貼り付けていくと1冊の本になるようにしてあります。最終号を出すときに、表紙も配る予定です。生徒たちはすでに挿絵に色を塗ったりして、思い思いに楽しんでいます。

 お話を書くのは大変ですが、ALTも協力してくれてますし、何より私自身が楽しんで書いてますので、それほど負担ではありません。一度書いちゃえば、次は加筆修正で済みますし。

 原稿はここに載せてもいいのですが、なにぶんローカルな地名が出てきたり、個人名も多数登場するので、いつか修正したものがご紹介できればと思っています。サークルにいらっしゃった方には現物をお配りしますね。ちなみに次回は12月15日(土)の予定です。

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