小学校英語活動研修会

 勤務校で、昨年最後の出張は私でしたが、新年最初の出張も私でした。今年も忙しい一年になりそうな予感。

 町教委が主催する、小学校の英語担当教諭に対する研修会。なぜか町内の中学校英語教諭も1名ずつ参加。内容はALT派遣の会社職員による英語活動のワークショップだったので、中学校教員としては「小学校ってこんな感じでやってるのね」と知ることができたことが数少ない成果。でもこの内容だったら、各小学校の校内研修として、この会社が各校を廻って実施した方が意味があると思います。そしてできれば1学期のうちに。(この時期にやる意味がわかりません)

 さて、今回の研修を通して、小学校と中学校では「英語」に対するスタンスがあまりにも違うということを改めて実感しました。前任校で某「文部科学省の研究開発学校」と一緒にお仕事させてもらって痛感していたところではあったのですが、たぶん全国どこの地域、どのレベルでもこんな感じなんだろうなと思いました。

 今日のワークショップ内のモデル授業で「スキットの内容聞き取り」を導入としてやってましたけど、内容がかなり難しい。あんなの中1でもちゃんと聞き取れないよ、と心配してみたのですが、小学校の先生方は、「いいんじゃない?小学校では英語に慣れるのが目的なんですから、わかんなくてもたくさん聞かせることに意義があるんです」とおっしゃいます。でも必修化されるといっても、週1ですよ。しかもあのスキットは、ALTと(英語担当ではない)学級担任が演じる、という前提。 本当にちゃんとリスニングの素材として提示できるのか、甚だ疑問です。

 前述の某小学校みたいに、「毎日約10分、ビデオを使って繰り返し同じスキットをインプット→練習」なんて環境があるならまだしも、あれじゃ定着しないよなぁと思います。(週3回だって苦労してるのに) そもそも個人的に英語を習っている子がいたりして、生徒のレディネスが均一ではないことが「小学校英語」の導入の建前だったはず。もう少し扱う素材を検討して欲しいです。テキストだって、中学校の英語教員にも相談して選定して欲しかったです。

 なんか、珍しくいろいろ噛みついてますけど、本当に噛みつきたい内容は別にあります。そちらは会議&会議後に担当者様にたくさん噛みついてきたのでここには書きませんけど。英語教育を取り巻く環境が激変する昨今、「あ、ついにぼくも巻き込まれてきたぞ」と実感した1日でした。