三昧

 映画三昧の週末。本当に「三味」楽しみました。全部昨日いっぺんに観たんですけどね。以下、レビューというより、思ったことをつらつらと。ネタバレあります。

引き裂かれたイレブン ~オシムの涙~ [DVD]

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 「オシムの言葉」以来、個人的に関心が高い旧ユーゴスラビアの歴史(現在)とサッカー事情。ちょうど今読んでいる「悪者見参」でも登場するユーロ2000の予選ユーゴvsクロアチア戦を中心に、代表選手のインタビューなどをつないだドキュメンタリー。両サイドの視点からサッカーや政治を語ります。中には、ミハイロビッチのようにセルビアクロアチアのハーフなんて人もいて、より心情は複雑。

 こういう問題を考えていくと、今話題になっているコソボチベットの問題が、決して遠いところの問題ではないような気がしてくる。そして、最近の「中国叩き」でさえ、なんらかのプロパガンダに思えてきてしまう自分は、考えすぎでしょうか。

 そんなさなか、ストイコビッチ監督ががんばってる姿はうれしくもあるのですが、何も浦和戦でがんばらなくても…。

UDON プレミアム・エディション [DVD]

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 TVでやってたので、なんとなく観てました。ちょうど少し前に観た香川のうどん特集にも出てきたお店(か、それに似たお店)がたくさん登場していて、行ったことのないのに「懐かしい旅の記憶」をくすぐられた気分。

 あんなに張り切らなくても、笑える映画は作れると思うのだけど、どうも「映画」となると、がんばってしまうのですね。日本の映画制作現場は。

 ブームをちゃんと終わらせるところが、自然でよかったと思います。香川、行きたいなぁ。

 ずっと前にamazonのセールで買ったきり、観てなかった作品。村上春樹の短編小説を映画化したものです。監督:市川準、主演:イッセー尾形宮沢りえと豪華布陣。あ、音楽も坂本龍一ですね。

 特に、時間の流れのように左から右へスライドさせていくカメラワークや、独白とナレーションを織り交ぜる不思議な演出が、よく村上ワールドを表現(しようと)していると思います。短編だったからこそ、よかったんだろうなぁ。独自の解釈もあって、よりよい変化が見られます。

 最後に、何かがつながったような、掛け違えているような、そんな不思議さが残る映画です。