語彙の定着には、時間がかかります。ひたすら練習するような「アタマの中にしまう」作業もいいんですが、個人的には小テストのような「しまったものをアタマから引っ張り出す」機会が数多く設定されているとよいと思います。
とはいえ、フツーの単語テストは面白くないので、会話活動を交えて思いつきでやってみました「ペアでそ」。せっかく練習した「でそ単」を片手に、簡単にできる単語チェックです。
やり方は簡単。ただ、英語で問題を出し合うだけです。ただし、以下のような手順でおこないます。
生徒A:What’s 親 in English?
生徒B:It’s ペアレント (in English).
生徒A:OK. How do you spell ペアレント?
生徒B:P-a-r-e-n-t.
生徒A:That’s right!
ということで、最初に発音だけ確認し、そのあとスペルを尋ねるという二段階攻撃。1問ずつ問題を出し合うもよし、制限時間以内に何問答えられるかを競ってもよし。アレンジは簡単です。
普段から、授業中わからない単語はこの手順でJTEやALTに訊くように指導していたけど、その度に「表現リスト」をあわてて探す生徒が多かったので、この活動を通してそういう作業がスムースにできるようになればいいなと思います。
「ペアでそリバース」と称して、逆パターンをやることもあります。こちらも授業中に使わせたい表現の合わせ技です。
生徒A:How do you read this?(と言って英単語を指さす)
生徒B:It’s アローン.
生徒A:OK. What’s アローン in Japanese?
生徒B:It’s ひとりで (in Japanese).
生徒A:That’s right!
大切なのは、単語を覚えてもらうことと、「わからないことを訊く」表現を身につけてもらうこと。こういう表現って辞書を使えるようになることと「同じくらい役立つ」し、時として「さらに便利」ですよね。