私立高校の存在意義

 今夜はENG-INSです。ぜひ、ご参加ください。

 さて、昨日で三者面談も終了。最近は私立高校の個別相談会が12月下旬まで延びていることもあいまって、この面談で志望校が決めきれない生徒(ご家庭)が多いです。「次の北○テストの結果を待って…」なんて言っている人が多いですが、決定が後ろに延びるのは、生徒にとってあまりプラスではないんだけどなぁと伝える。

 今回、面談をしていて感じたのは、第2志望以下の併願校としての私立高校選びに悩んでいいる生徒が多いなぁということ。彼らの言い分は「行きたいと思える私立がない」ということ。近隣の私立高校は、どこも細かいコース分けと上位クラスの少人数指導などで、進学指導を徹底。学校パンフレットには国立、早慶、G-MARCH、日東駒専といった大学名が並び、さながら塾の広告といった趣き。「別に大学に行きたいわけじゃないんだけどなぁ」という子たちにとって、学校生活を楽しんだり、資格取得や趣味に没頭したりできる私立高校がほとんどないんです。某花○徳○高校なんか、「就職先はご自身でお探しください」と説明会でおっしゃるそうですから、時代は変わってしまいました。そういう子たちは、第1希望の県立高校以外に、魅力を感じる学校を見つけられずにいます。

 また、より現実的な問題としては、私立高校の総「予備校化」にともなって、偏差値も軒並み上昇し、偏差値50以下の子が併願で受けられる私立高校が減ってきてしまっています。そういう意味でも併願校を見つけることができない子もおり、経済的理由なども含めると「県立一本で勝負」という子がずいぶん増えてきたなぁと感じます。

 もっといろんな学校があっていいと思うんですが、それじゃ成立しないんですかね。需要はあると思うんですけど。