どうしたら太れるの?

 研究発表会でした。

 私も授業を公開しましたが、今回は英語ではなく特別活動。英語ほど肩に力を入れずに取り組めるのは何故だろう。ソーシャルスキル・トレーニングをはじめとする人間関係づくりが学校の研修テーマなので、それらを踏まえた授業をしました。とはいえ「トレーニングで1時間終わるのは特活的にはどうしたものか?」というご指摘を毎回受けるので、今回はあまりトレーニングであることを全面に出さずに、あくまで課題を解決する手段としての話し合い活動としての授業を展開したつもりです。

 最初にブレーン・ストーミング。2分間で、お題に即したアイディアをいくつ出せるかを班対抗で競います。ただし友だちの意見を一切否定してはNG。できれば「いいねぇ」「おお!なるほど」などと「あたたかい声かけ」をすることを約束事に。前回のテーマは「パイプイスの使い道」で、それも結構盛り上がったのですが、今回は授業のテーマが「悩み」だったので、私の悩みに対するアドバイスを挙げてもらうことに。そして提示した私の悩みは、

「太る方法が知りたい」

 はい、女子全員を敵に回しました。(笑) でもこれはこれで真剣に悩んでるんですけどね。スーツのお直しは高いし、欲しい服は買えないし。そして、ダイエットを気にする生徒たちからしたら「こういうことをやらなければいい」というアンチテーゼになるわけだから、と詭弁で説得。

 で、いろいろ出ました。まぁ「ステーキ食べる」とか「甘いものばかり食う」なんてのは当たり前で、「整形する」「油飲む」とか危険なものもあれば、最後には「美味しいものを作ってくれる人を探す」まで。トホホ。なんか、生徒にやり返された感じ。(笑)

 本題の「お悩み相談」では、前時にみんなに書いてもらった個人の悩みを集計したものをランキングで紹介し、1番多かった悩みについてみんなで考えるという展開。中3のこの時期になると、悩みはほとんど進路や勉強に関わることばかり。みんな「わかるわかる!」って目で話を聞いてました。結局1位になった「勉強に集中する方法」をみんなで考えました。

 その中で話題になったのは、「家でもチャイムが鳴ればいいのに」というつぶやき。50分、10分、50分の間隔でチャイムが鳴れば、自分で時間割りを作って勉強するのに、という面白い意見。しかもちゃんと休み時間も設定できるという仕組み。なるほど。そんな商品作ったら意外に売れるかもしれませんね。(チャイムを録音していて、アラーム機能で鳴らせばいいだけなんだけど…) もっとも「社会に出ると、チャイムはあまりならないから、自分でタイムマネジメントができないといけないんだけどね」ということもちゃんと伝えましたけど。とはいえ、ライフハック的に結構効果のある方法かも知れませんね。

 相変わらず、お客さんが来ようがのびのび授業をやってくれる子たちで、助かります。授業はよかったんですが、その後の研修会が底冷えの体育館に閉じこめられ凍え死ぬかと思いました。風邪引いちゃったかな。(汗)