英語de他教科

 少し前から始めた、3年生向けリーディング活動です。英語で他教科の勉強をしてしまおうという1粒で2度美味しいこの企画。うまく受験勉強とシンクロさせて学習意欲や「読んできたい!」という意欲を育てたいと思い、試作品を作ってみました。

 前から、授業のウォームアップのクリスクロスなんかで、そういうクイズを出したりしていましたが、今回は思い切ってリーディング教材にしてみたら面白いかなと試してみたわけです。で、社会編と数学(算数)編を作ってみました。

 社会編は歴史の問題が作りやすいです。

 問い 次の英文が合っていればTを、間違っていればFを書きなさい。
(1) Shotoku-Taishi sent some people to China. They were called Kentoshi. (  )
(2) The oldest building which was made of wood in the world is Horyuji. (  )

なんて感じです。読み終えると、「あれ、遣唐使だっけ?遣隋使だっけ?」なんて議論が始まります。英語は苦手でも社会は得意、なんて生徒のところに質問が集まったりします。盛り上がったのはいいんだけど、あまり時間をかけちゃうとなんの授業かわかんなくなっちゃうので、さらりと答え合わせしたいですね。

 数学編はさすがに中3の内容だと難しいので、小3レベルの問題にしてみました。

(2) There are 232 students at the Junior High School. 111 students are boys. How many girls are there in this school?  

 こんな感じの問題です。既習の表現でも結構いろんな問題が作れますね。3分くらいでウォーミングアップ替わりに取り組んでいます。理科や国語(文学史?)なんかも作ってみたいです。

 文法的なしばりをあまり気にせずに、内容そのものに生徒の意識が集まるので、うまくすれば結構な量の英文を読ませられるんじゃないかなと思います。あとは、読んだ後にグループで類似問題を作らせたり、それらの問題を交換させたりしたら面白いでしょうね。時間がないので、今はやってませんけど。リスニングに転用する、という手もありますね。

 授業で使ったワークシートはPDFファイルで公開しています。
 英語で他教科.pdf 直

 こういうの本にしたら面白いんじゃないかな、なんて思ったけど(というか、ぼくは欲しい!)、学参としても大人向け教養書としてもちょっと中途半端な位置づけ。出すとしたらコピー可の教員向けワークシート集がベストなポジションかな。まぁないとは思いますが、もしご興味のある出版社の方がいらっしゃいましたらお声かけくださいな。(笑)