スイッチング入門

 昨日も書きましたけど、なんだかアクセス数が急に増えました。今まで一日のべ200アクセス前後でしたけど、ここのところ1日300〜500くらいあります。お一人の方で何ページも読んでくださっていることを鑑みると、初めてこのブログにたどり着いたという方も多いみたいですね。はじめての方々、はじめまして。anfieldroadです。よかったら感想など、ゲストブックにご記入してみてください。もれなく私の更新意欲が高まります。(ゲストブックはこちら

 こういうブログを始めたのは、こうやって自分の実践を晒していれば、みんなからいろいろ書き込んでもらえて、私自身も多くのことを得られるだろう、という自分勝手な思い込みがあったからなんです。でも、アクセス数の割りにはみなさんあまり書き込んでくれなくて、ちょっと凹んでた時期もあったんですけど、よく考えてみたら私自身あまり人のブログに書き込まない。mixiだって「読み逃げ」常習犯ですからね。(ネットの世界で「読み逃げ」なんて言葉はナンセンスだとも思いますが…) まぁいずれにしても、現状はしょうがないかなぁとも思っているわけです。自分の書いたものを誰かが読んでくれているという実感だけでも、十分自分を満足させてくれています。そして自分が「書く」という過程で、すでに多くのことを得ている(学んでいる)んだということに、今は気づいているつもりです。

 とはいうものの、コメントはうれしいものですので、どうぞお気楽にお書きくださいね。(結局そこに戻る)

 さて、今日は始業式でした。

 久しぶりにみんなの顔を見ましたけど、どことなく疲れてる感じ。受験生ですからね。この時期って「ひきしめ」も大切なんだけど、同時に「いきぬき」も大切。担任としてはそれぞれの顔色を見ながら、「うん、こいつはもっと締めないと」とか「うーん、この子は少しゆるめないと」って結構気を遣います。自分でスイッチを入れられない子が多いからね。ま、私も自分ではスイッチが入らないですけど。

 式の後、集会、お掃除、学活という半日。

 集会や学活で出願等に関するいろんな説明をしたけど、どうもお話が理解できてない子が多い。説明を聞いてルールを理解し、自分がどう振る舞えばよいのかをイメージできない子が多いですね。普通中学生くらいになると、ルールを先に説明した方が手っ取り早いもんなんだけど、最近は「最初にこうやって、次にきみがこれをこうして…」って、手取り足取り「個人」を想定して説明をしてあげないとわかってもらえない。私がゲーム的な活動を授業にあまり取り入れなくなったのは、そもそも説明に要する時間が大きすぎるから、かもしれません。

 関連して、「通知表をまだ出してない人は今出してね」と「全体」に声かけしても誰も出てこない。で、そのあと「○○くん、通知表は?」と「個人」に問いかけると、「あ、忘れてた。持ってます持ってます」なんてことがよくある。本当に「よく」ある。これはみんなの前で恥ずかしくて名乗り出られなかった、とかそんなレベルじゃないんですよ。本当にわかってない。うーん、困ったものだ。もはや日本語のリスニング能力というより、意識の問題ですよね。

 こういう力って、普段の生活指導でしか身につかないよなぁとも思います。

 結局、今自分の前に流れてくる言葉が、自分に関係があることなのかどうか、それを見極める装置をふだんから使ってない。そういうスイッチングを身につけてないんだと思います。ことばを教える教師としては、ただの「音声」でも「意味」でも「文字」でもなくて、それを「メッセージ」として受信できる(あるいは発信できる)生徒を育てて行かなくては、と思うのです。そういう「アンテナ」のお掃除(というか開発?)を授業の中でもしていかなくちゃなぁ、と改めて思いました。

 今日も授業ではなく漠然としたお話でした。