闘いの火ブタ

 3年生は今日、明日と公立高校の前期試験です。

 埼玉県の前期募集では、1つのテーマに基づいて相互に関連した5教科(国数理社英)の問題(100点満点)を50分で解くという総合問題を選抜材料にする高校があります。最近はかなりの学校がこれを利用しています。(そうでない学校は面接と書類選考のみ。) 英語の長文を読まされたかと思うと、文中の語について社会科的(地理的)な知識を問うたりと、横断的な問題が多く結構難しいんです。基礎基本ベースの総合問題Aと、応用発展を含む総合問題Bがあります。その他、浦和高校などの一部進学校は高校教員が作る独自問題を出題します。

 帰ってきた生徒に感想を聞くと、一様に「難しかった!」の声。問題を見せてもらうと、確かに難しい。量もかなりあるので、これで本当に50分で終わるのかよ、とも思います。まぁ、そういう問題じゃないと差がつかないんだろうけど、それにしても。今年のA問題は「職業」、B問題は「環境・地球」がテーマでした。グラフからわかることを説明したり、自分の考えをまとまった文章で表したり、問われる力は多種多様です。

 いつも書いてますけど、現場では「観点別評価」を意識するあまり、「これは○○の力を問う問題」と、余計な要素を入れずに特定の能力や知識だけを問う問題を作るようになりましたけど、一方で入試では横断的・総合的な力を問われる。うーん、これじゃ対策に時間を取ってあげられる塾の方が、生徒にとって「よい場所」になってしまう〜。本来は「総合的な学習の時間」で付けるべき力なんだろうけど…。歯がゆくもあります。

 結果発表は10日です。落ち着かない一週間になりそうです。

 さて、2年生の授業でAVコンポジットケーブル初披露。Youtube動画はやっぱり画質が悪いですね。まぁ雰囲気は伝わるか。静止画ならかなり綺麗に映るので、これはいろいろ使い道がありそう。今日は、たまたま撮ってあったある生徒の活動中の写真を見せて、"What is he doing?"なんて即席のスモールトーク

 4枚くらい写真を見せて、セリフを考えさせるのも面白いし、写真をdescribeさせても面白い。特に2年生は少人数でやってるので、iPhoneが活きると思います。

 放課後は生徒会。

 来週の新入生説明会で、6年生に中学校生活を説明するスライドショーを生徒がパワポで作成中。ある生徒の一日を、写真を見せながら流れを説明するという趣向。給食を食べている写真、バドミントンをしている写真などいろいろ。そう、さっき授業で活用した写真はそのために撮りためてあったやつなんですね。いろんな動作をしているから、ちょうど使いやすかったのです。そうか、学校紹介スライド英語版を作らせても面白いなぁ、なんて他のことにも頭が動く。

 生徒会室を出て、隣の教室を覗くと窓が開いていたので、閉めた。いいことをしたなぁ。日直の先生はぼくのこんな小さな親切に気づかないだろうけどね。うーん、人のためになることをすると、気分がよいなぁ。

 いい気分で職員室に戻ると、私の机の上に「日直」と書いてあるソフトクリーム型のキッチンタイマー(故障中)が置いてあった。そうか、今日の日直が自分であることをすっかり忘れてた。損をしていないのに、損をした気分。ヘンなの。(笑)

#本日のBGM:ショートホープ中村一義