更新が滞っているのは、土も日もなく働いているから。このままだと日曜日なのに12時間労働になりそうな予感。卒業に向けていろんな活動が入ってて忙しいです。あれも終わらない、これも終わらない。もう一日休みが欲しいです。
久しぶりに本屋に足繁く通うようになって、いろいろ目を通してたけど、一般向け英語学習本って、いっぱいあるんですね。「○○式」な学習方法を謳うものが多いけど、気になるのは「〜だけ」「〜しない」といった、英語学習の簡単さを訴えるものが多いこと。語学って、そんな簡単には身につかないですよ。
そんな中、たまたま手に取ってみたこの本は、「シンプル」を謳ってはいるけど、やることは結構きつい。それを最初に伝えているので、紳士的だと思います。
- 作者: 村上憲郎
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 単行本
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とはいえ、その手の本は学校教育における英語教育を批判・非難するところから始まるものが多い。一般人に対する動機付けとしてはお約束なのでしょうけど、それじゃあその「○○式」が、これまでの学校英語教育の中でなぜ実践されてこなかったのかも考えてみて欲しいです。スタンス違うはずなのに、並列に扱って相対的に自分の位置を上げようとするのが気に入らない。
そういういろんな学習方法を比較していると、当たり前だけど「全ての人に最大の効果が上がる学習方法」なんて、様々なレディネスを抱える生徒が机を並べる(特に公立の)学校現場では提供できるものではないでしょう。なにせ、「あなたの学習方法は私には向かないからもうやめます。他の方法でやってみることにします」って、生徒は言えないんだから。
そう考えると、学校英語教育の役割ってどんなところにあるんだろうとまた考えてしまうのです。そして、責任の重さを感じます。
ぼくの授業では、「こんな覚え方もあるぞ」「あいつはこうやってるみたいだぞ」という風に、学び方のシェアをしているつもりです。その中から一番自分に合った方法を選んでくれればいいんです。でも中学生くらいの場合、その「選ぶ力」がまだない。だから、まずはひととおり試させてあげて、3年生か高校1年生くらいで「ぼくはこういうタイプがいいんだな」と選べるようになればいいなぁと思うのです。
新しい年度では、そんなガイドラインをぼくなりに系統的にまとめて、生徒に示していきたいなぁと考えています。
#本日のBGM:赤い糸(コブクロ)