SETC&ASTEK7月のご報告

 ご報告が遅れました。土曜日におこなわれたSETC&ASTEK7月の例会についてです。

 納会明けで二日酔い夏休み初日にもかかわらず、いつものメンバーが集まってくれました。心強いです。みなさんの「最近の私」を聞いていると、新型インフルエンザに翻弄された方が意外に多いんですね。修学旅行が行けた / 行けなかったで明暗を分けているようです。

 さて、前半は私がつい先日おこなったポケモンリーディングをご紹介。英文を書かせた後、リーディングにつなげるということはよくやるのですが、今回は「読むこと」をスタート地点に、「書くこと」に広げていったイメージ。あくまで「読むこと」がメインであることをわかってもらえると、「多読のふりをしたコミュニケーション活動」というよく分からない説明が腑に落ちるのでは。

 いわゆる「友だち紹介」なんだけど、その友だちを「欲しい」「要らない」「保留」と評価するんだから、やっぱりポケモンであることの意義は大きいのです。読むときに「自分にとって有益か」という価値基準が必要になるからです。選べるポケモンを2匹まで、とかにしておけばよりシビアに選ぶのではないかな。友だちは、そんな打算的に選ばないし、そもそもみんなと友だちになれる方がよいのだから。結構気に入った活動なので、詳しいやり方はそのうちここでも書きますね。

 後半はM上先生。「継続的な指導」というのはつまり、活動を(良い意味で)ルーチン化するということ。教材研究と授業中の作業効率を上げることを目的としていますが、節約したエネルギーをどこに使うのかが結局ポイントなのでしょう。「和訳先渡し」論議と同じですね。

 徹底してドリルをやっていく中で、前よりできるようになった自分が感じられれば意欲は高まるでしょうけど、ドリルのおかげで英語を通じてのコミュニケーションが深まる経験もさせてあげたい。テニスでいえば、ひたすらボレーボレーの練習をしたために、コートでのラリーが続くようにならないと意味がない。というか、コートに立たせてあげないと意味がない。そこに(コートの立たせ方)こそが、我々の腕の見せ所ですね。

 あれだけのプリントを作るのは(慣れれば早いのはよくわかりますが)かなりの労力を使っているはず。ぼくも見習わなくちゃなぁ。

 よーく考えてみると、地元でいつも英語教育を語り合っている先生方の授業をライブで見たことがあまりないことに気づく。中には管理職や行政職に行ってしまい、もう授業をされないかもしれない先輩もちらほら。とはいえ、任意の出張にはあまり出してもらえない現状もあり、焦るばかり。

 市町村単位の研究授業はローテで授業者を決めているところが多く、形骸化している感じだし、県や関東レベルの発表会だと、やっぱり授業者が遠くなってしまうし、授業者も本当にやりたい授業ができないこともあります。そう考えると、我々が企画しているような埼葛レベルの授業研って、すごく意味のあるものなのでは、と改めて感じました。今年も、しっかり準備して、いい授業研を運営したいものです。みなさんに来てもらえる日程を設定することが、一番難しいところですね。