ポケモン書けるかな? その2

 ということで、中嶋塾で見ていただいた7月末の授業第2弾の様子です。前回は、サンプル英文を読解後、オリジナルポケモン紹介文を書いたところまで。英文をチェックするために前時の終わりに紹介文は回収しちゃってますので、まだ十分な量(今回で言えば5文以上が目安)を書いてない生徒については、「宿題」ということで、自分のノートに追加分を書きためておくように指示をしておきました。

答えを言えないWho am I?

 前時に引き続き、Who am I?クイズ。ただ、今回はさっぱり質問ができない。前時の「ピカチュウ」の時はあんなに手が上がったのに何でだろう…? プールの後だから? 挙手の多い生徒が欠席だから? いろんな要素が考えられましたけど、一番の原因が「答えがスヌーピーだったから」だと思います。子供たちは、スヌーピーに関する基本情報があまりに少なかったみたいです。これは予想外。

 ピカチュウの時は、教師側があまり詳しくなくて、生徒に質問されても"Sorry, I don't know."なんて答える場面もありました。それじゃ困るなぁとALTがよく知ってるものを「答え」に設定してみたんだけど、それが裏目に出たようでした。結局、5分の予定だった活動が15分近くかかってしまった。

 こんな苦しい場面に対して、中嶋塾ではいろんなアドバイスをもらいました。一番いいなぁと思ったのは、「半分の生徒には先に答えを教えちゃって、教師に替わって答える『仕事』を与える」というもの。おお、そうすれば単純に考えて、今までの2倍生徒の発話が増えますね。すばらしい。2学期からさっそく取り入れてみます。

ポケモン書けるかな?(再)

 こちらでチェックした紹介文を返却してあるので、生徒はそれぞれの英文を修正する作業に入ります。英文は、間違いがあるところに下線を引いてあるだけなので、生徒は何が違ったのか自分で考える必要があります。時間はかかりますが、「学び」は多いと思います。

 さて、ある程度書けたら、ペアで交換してアドバイスタイム。ここでは、とりあえず読んでわからないところがないかをチェックしてもらうのが目的。みんながわからないようだったら、注釈を入れる必要もありますので。パートナーが読んでいる最中に声をかけたりしてたので、「読む時間」「アドバイスタイム」など、もう少し時間を区切ればよかったなぁと反省しています。

ポケモン選び(リーディング)

 ここで紹介文を回収して、今度はランダムに配布します。予め余分に作っておいた紹介文は、裏返しにして教卓の上に並べておきます。そして「評価記録用紙」も配布します。

 生徒は、自分の手元にある紹介文を読んで、そのポケモンが「欲しい!」「要らない!」「保留」のどれかに判定します。そして、その理由を日本語で書きます。ただし、ポケモンの見た目ではなく、紹介文の中身についてコメントを書くように指示しておきます。評価記録用紙にも同じことを書いておきます。

 読み終わったら(評価し終わったら)手元の紹介文を教卓に戻し、替わりに別の紹介文を持ち帰り、読みます。これを繰り返します。

 この活動が始まると、それぞれが自分のペースで読み始めます。中には、友達の書いた英文に笑い声が上がったり、少しざわざわしますが、それもよしとしています。余分に作っておいた紹介文もかなり「笑える」ものにしてありますので、それに当たるとまた笑い声が上がります。プレミアム感というか、次の紹介文を撮りにいく楽しみを高めています。

まとめ

 ビデオに撮った授業では、15分くらい読んだところで、時間になってしまいました。(45分授業でしたので) 他のクラスでは、ここで紹介文を本人に戻してあげました。すると、生徒は自分の書いた紹介文に対する友達からの「評価」を目にすることができるわけです。みんな、食い入るように読んでました。

 ここで評価の高かったポケモンを紹介。生徒に音読させたりしました。実は、評価の高かったポケモンは、なんだかんだいってイラストがかわいいものなどが多かったのですが、中には「英文のおもしろさ」によって評価が高まったものもありました。そういうものを紹介することで、「やりがい」を感じさせることができると思います。

 ということで、取り組んだ「ポケモン」ですけど、生徒はこの活動をいたく気に入ったようで、「また書きたい!」という声が続出。「じゃあ、夏休みの宿題に加えてあげるよ」と言ったら、大喜びでした。(笑) 夏休みの宿題では、絵も自分で描いてくるということで、より自由度の高いものにしました。9月、みんなの作品を見るのが楽しみです。

ポケモンライティング(夏休み宿題).xls 直
はてなのファイルアップロードサービスが始まったので、ファイルを簡単にシェアできるようになりました!(個人的にはかなりラク!)