地区のスピーチコンテストでした。

 なぜか、昨年に引き続き総合司会。ま、裏方でご準備される先生方の方がずっと大変ですから、それくらいやりますけど。しゃべる仕事は、黙ってる仕事より何倍も楽しいです。

 3年生2名がエントリーしましたが、2名とも夏休み中から本当によくがんばってくれました。私が10年次研修で学校を空けっぱなしでしたので、例年ほどじっくりと練習につきあってあげられなかったのですが、めげずによくやっていました。重ねて今年はすごく早い日程。暗記もままならないのではないか、と不安に感じていたので、2名ともしっかりと発表ができて一安心。

 と思っていたら、1名は望外の高順位。上の大会に出場させていただくことになりました。これには私も本人もびっくり。(たぶん、本人が一番びっくりしてました。表彰の間じゅう、ずっときょとんとしてましたから)

 よく考えてみると、この5年間、私が生徒と作り上げてきたスピーチの「こだわり」は変わっていません。まず何より、生徒が一番伝えたいテーマを引き出すこと。それが必ずパーソナルなものになること。そして、笑いがあること。

 とはいえ、そんな意図が必ずしもジャッジに伝わるとは限らず、賞はいただけてもなかなか上の大会に行けないこともしばしば。いつのまにか私も「今回はギリギリ8位くらいに入れればいいかな」と低く見積もるようになっていました。だから、今回の順位を聞いて、そして終了後にジャッジの方々からアドバイスを伺って、「あ、この方向でやっててもいいんだ」と思えるようになりました。というか、自分が信じて目指してきたはずの道なのに、自分があきらめて信じてなかったなんて、と恥ずかしくなりました。

 「ジャッジが変われば結果も変わる」のがスピーチコンテストかな、とも思いますが、本当にいいものはどんなジャッジにでも選ばれるはず。今回、選んでいただいたのはただの「幸運」と考えず、生徒の努力と、生徒との関わりから生まれた小さな「こだわり」の勝利と信じて、次に向けて準備をしていきたいと思います。

 そして何より、夏休み中ほとんど顔を出して面倒を見てくれたALTに感謝感謝。