声枯れ果てて

 今日は大会でした。疲れました。声が出ません。かなりがんばりました。でも、顧問が一番がんばってるんじゃ、ダメなんです。人を動かすって難しいですね。人を本気にさせるって難しいですね。まだまだ修行です。こだわりをもってやってきたつもりですが、なかなか成果が出ません。路線をちょっと切り替えて、もっと厳しく、冷たくやらないとダメかなぁ。

 ということで、「仕事日誌」は昨日の授業から。

 2年生ではLesson4C読解のまとめ。ひととおり読み終えたあと、生徒に問いかけたのは"What time is it now?"という質問。本文中に時間は書いていないのですが、行間から読み取って考える問題にしました。ペアで相談して答えさせました。まずは、今主人公(俊)がどこにいるかを考えなくてはなりません。黒板に模式図を書いて、イメージをふくらませます。

 「"Piccadilly Circusi is the third station from here."ってあるから、1駅5分として、20分くらいかかるんじゃない?」
 「"I must get there by 2 o'clock."っていうんだから、1時40分くらい?」
 「でも、余裕もって着きたいから1時半かな」
 「あ、"You have to hurry."なんだから、ギリギリなんだね」

 この質問ひとつで、本文の内容をもう一度整理しないと「時間」が導き出せないので、よいまとめになりました。ペアで時間を答えさせ、理由も聞いてみました。(そしたら現実のの授業時間も、ちょうど1時40分くらいでびっくりしましたけど)

 1年生は「Englishあいうえお」の五七五を使って、"v"の音の練習を「ぐるぐる」と。

ENGLISHあいうえお―これができれば英語は通じる

ENGLISHあいうえお―これができれば英語は通じる

 ぼくがやるので靜流ほど「怖い」授業にはならないものの、基準は徹底して厳しく貫きました。生徒はなかなかOKがもらえないので、必死になって練習します。この緊張感は素敵です。効率よくやるために、半分は「ぐるぐる」、もう半分は「語順ドリル」と異なるタスクを用意してみました。ALTとの協同作業でさらにいろいろ深められそうです。

 部活も、こういう風にやりたいな。ただ厳しいのは好きじゃないのです。楽しい雰囲気で練習させたい。でも、その練習で求められることは高くしておきたい。タスクとしての「厳しさ」とそれができたときの「喜び」を共有していきたいものです。

 そして、もうひとつ。

 部活が抱える悩みと同じなのは、ペアワークをさせる場合の「質」の保証の問題。ありがたいことに部員の数が多いので、私がボール出しをしてあげると待っている時間が長くなってしまう。とはいえ、ペアで練習させると、投げ入れるボールの質が保証されない。取れるか取れないか微妙なところにボールを投げ入れてあげれば、すごくパートナーは練習になるのに、それができない。(できるだけ2年生と1年生でペアを組ませて、メンターを育てようとはしているんですが…)

 「ぐるぐる」のように、個人のスキルをしっかりと診てあげる機会をちゃんと設定しないとなぁと感じました。練習のバランスが大切ですね。