導入って

 いろいろあって、結構凹んでいます。自分の無力さを思い知らされました。もっと、何かしてあげられたんじゃないかと悩むばかりです。ということで、更新が滞るかも知れませんが、ご容赦を。

 今日はどこも台風のせいで臨時休校だったり短縮日課だったりしたからでしょうか、日中にアクセスが多かったです。みんなヒマだったんですかね。(笑)

 検索キーワードを見てみると、意外にみなさん「導入」について知りたいとお考えの方が多いようです。残念ながら(一応タグはあるのですが)このブログではあまり導入について詳しく書いていないですね。私も今の学校に来てからは(=週3時間になってからは)、あまり導入に時間をかけなくなりましたから、ブログで紹介している記事も少ないかと思います。

 昨日は1年生の授業でHow manyを導入しました。目の前の生徒の筆箱をおもむろに奪うと、どの生徒も"It's mine!"と叫ぶので、"So you know what's in your pencase?"と問いかけ、"How many pens do you have?"と質問。ちょうど数字を扱ったところなので、持ち主の生徒が答えるのを待って、みんなで玉入れの結果発表のように、"One! Two! Three!"と英語でカウントアップ。数が違っていたら、"It's not yours!"といって、筆箱を没収してしまうという荒っぽい演出。(他の生徒も、慌てて自分の筆箱の中身をチェックしはじめてました)

 2人ほど試したところで、板書。簡単な解説。何度か口頭練習したら、いろんなパターンでペアワークという流れ。ほとんど思いつきでやってますが、導入として大切なのはそのセリフのリアルな使用場面を示すことくらいかなと考えています。(本当は、そのあとの活動とのリンクがあれば最高でしょうけど)

 ALTとの会話を聞かせて「何を話していたでしょう?」と問い、会話中のキーワードを拾わせるようなタイプの導入は、最近あまりしていません。それよりは、「今日は○○ができるようになっちゃおう」と最初から伝えちゃう。既習の表現で乗り越えられるか考えさせたりするところから始めることが多いかも知れません。教科書の内容に関する導入ならともかく、文法事項の導入でそういったタイプ(いわゆるリスニングから入る導入)にこだわらなくていいのではと考えています。何より時間がかかりすぎることと、「Lesson5ではwhereが出てくるんだから、(キーワードは)whereに決まってるじゃん」なんて反応をされちゃうのがネック。(それだって、生徒が予習をしてくるなど意欲的なために起こるシラケなわけだから複雑です) もしリスニングから入るなら生徒が予想できないようなことを考えさせたいです。

 とはいえ、1つの授業のためにカードを作って、絵を描いて、コントスキット考えて、と導入に力を注いでいた頃の自分も懐かしい。その頃教えていた生徒の一人は、今教育実習に勤しんでいるそうです。時間の流れを感じます。

 朝晩はすっかり涼しくなりました。毎年のように書いてますが、Radioheadが染みる季節になりましたね。

#本日のBGM:Airbag(Radiohead)