休み時間から英語を勉強させるハック

 まぁ、ハックというほどのことではないけど、一応目的は果たしているのでご紹介。 

 1学期は「チャイムまでに席に着かせるハック」でしたが、今回はその一歩先を行く「休み時間から英語を勉強させるハック」です。

 って、チャイムが鳴ると同時に、単語テストを開始しているだけなんですけど。

 授業の頭にテストがあれば、休み時間から少しは勉強するでしょう。というか、誰かが「あ、次テストじゃん」って勉強してくれてれば、それが伝播していって、教室中に「勉強モード」が自然に生まれていきます。(もちろん前提として、そういう空気が伝播するような集団を育てておく必要はありますが)

 で、チャイムと同時というのがポイント。まだ鳴っているうちに"No.1〜!"って問題を読み上げますから。鳴り終わって、号令かけて、あいさつしてからじゃダメなんです。その間に下向いて必死に覚えようとする子も出てきちゃうでしょうし、賢い子なんからその時間で十分だったりしますから。「休み時間までにやっておくしかない」感を作り出す必要があります。

 一学期はとりあえず、席に着ければいい。二学期は勉強モードを(強制的にではなく)創り出したい。そう、自然にそういう状況が生まれていくのが理想です。「ハック」というからには、そういう部分を意識しています。もちろん、この先には「家でも(思わず)英語を勉強したくなるハック」が必要ですね。授業前にちょっとやっただけではクリアできないようなタスクを設定すればいいんでしょうけど、これがまだまだ難しいです。

 さて、本題のテストはというと、前時に扱った新出単語をALTが5つ読み上げ、生徒はただそれを書き取るだけというシンプルなもの。生徒は自分の持っている4線ノート(一番最後のページから逆に使っていきます)に英語を書くだけ。特別な用紙も配る必要がないので、チャイムと同時に始められるわけです。

 5問出し終わったらALTが、"No.1! How do you spell it?"、"How do you read this?"、"What's ○○ in Japanese?"と立て続けに英語で答え合わせ。慣れてくれば2〜3分で終了します。私の授業では、記録用紙が配ってあるので、毎回5問中何問正解したか簡単なグラフ形式で残しています。

 先日の研究授業でもこの活動をお見せしましたけど、結構同期のみなさんからの受けがよかったです。誰でもすぐにできるし、準備も時間も要らないのがポイントでしょうか。ノートって工夫すれば、もっといろいろ使えそうな気がします。そういう話題にもなりました。

 ECOやLOHASだけでなく、英語教育もSustainabilityがキーワードですね。

 蛇足。

 「チャイムが鳴っているうちに教科書を1ページ読み終えよう」なんてハックも面白いかも。チャイムって何秒くらい鳴ってるんだろう。明日チェックしてみよう。