Back from Hiroshima

 気がつけば、一週間以上ブログを更新してませんでした。

 4月前半は毎日のように更新してたんですが、やっぱり授業が本格的に始まって、余裕がなくなってしまったのでしょうかね。すっかり滞ってます。時間的な余裕もないんですけど、精神的にもいっぱいいっぱいだったかも。GWで少しエネルギーを蓄えて、オンライン・オフラインともに充実できるようにがんばります。

 もっとも、現場を離れてしまったせいで新鮮なネタがあまりなくなってしまった、という実情も確かにあります。前は、その日の授業を振り返れば1ネタ書けたわけですから。生徒って、1日にいくつもおもしろいこと(←"funny"も"interesting"も)やってくれますからね。そして、ここでブログを書きながら振り返ることで、ただの「笑い話」が「学び」に昇華することだってあります。そういう意味で、「ブログを書く」という作業は、自分にとって大切な「生活の一部」なんです。

 もちろん大学院の授業には、同じように「学び」や「気づき」がたくさんあります。でも、それはやっぱりまずは「自分のため」のものなので、それをただここに書き連ねても意味はないかな、と思います。自分ががんばるかどうかは、まずは自分のためですから。でもお仕事は違います。まず「誰かのため」でやっていた気がします。

 学生生活を通して、シェアしたい「気づき」や「学び」については、今後もブログで書いていくつもりです。そしてそれは、「授業の内容」よりも、「教えられる立場」「学習者の立場」としての気づきや学びがメインになるような気がします。それ自体がとても新鮮で、とてもexcitingですから。

 ということで、今後とも当ブログをどうぞよろしく。

 さて、先日は広島に行ってきました。

 求道塾で仲良くさせていただいているK山先生に、無理を言って授業を見せてもらってきたんです。4月の終わりのこの時期に授業見せろ、って無茶なお願いを快く引き受けてくださったK山先生に感謝! ちなみに中高併設校でしたので、両方での授業を見せていただけました。これはラッキー。授業での学びは近日中にまとめますので、お楽しみに。

 で、ぼくにとっては初めての広島でしたので、町もぶらりと歩いてみました。

 やはり原爆ドームは強く心に残りました。その日はものすごくいい天気で、平和祈念公園の美しい自然と、残された建物の持つ意味とがすごくアンバランスというか残酷に思えて、ひとりぼーっと立ち尽くしてしまいました。

 こうやって旅行者として訪問して目にするのと、毎日普通に生活する町に存在するのとでは、全然意味が違ってしまうようなぁ。広島の人にとって、あの場所がどういうものなのか、ちょっと想像できませんでした。

 ただ、資料館に陳列されたものを見ていたら、ひとつの物語が頭の中にやってきました。こうやって見聞きしたモノでしか、映像を思い描けない自分の貧弱な想像力にため息。

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)

 資料館に訪れるたくさんの欧米人の姿(そして、心から哀しんでいる顔)を見て、ぼくたちにも見なければならない(行かなければならない)場所があるように思いました。数とか量とか長さとかではなくて、平和ってそういう「相互的なもの」な気がするから。