謎の104号室(過去進行形)

 やるべきことがあるときって、(普段はやらない)掃除とかに目が行くものです。まぁ、本棚を整理したいという思いもあって、今日の午後は古い資料をScanSnapしてEVERNOTEに放り込む、という作業をしてました。そういえば、先日の名刺整理の記事がEVERNOTEハンドブックのブログで紹介されてたために、最近のアクセスの1割くらいはそっちから来てくれた人たちですね。すみません、一応ここ英語教育ブログなんです。デジタルやライフハックは時々だけです。ご容赦を。

 で、作業をしていると本棚から塾講師時代のプリントやら、臨任でがんばってた頃のプリントやらを発掘。ひとりで「懐かしいー!」とか言いながら整理してました。今から考えると笑えるものも多いんですけど、中には今でも使えそうなものもちらほら。少し前にご紹介した「ドラ○もんの前置詞講座」なんてのもそんな古い作品のひとつですね。

 ということで、今日はその中から「過去進行形」の練習に使っていたプリントをご紹介。

 過去進行形を使ってアリバイを訊ねていく活動です。ROOM101から106まであって、生徒はそれぞれの住人になります。自分の部屋番号は5種類の用紙がランダムに配布されて決まります。で、104号室だけ、誰も該当する人がいないので、最後までアリバイが謎なわけです。だから他の部屋の人たちのアリバイを訊いてまわって、最後に残ったアリバイが104号室の人がしていたことになるという設計です。(それぞれの住人がやっていたことは、部屋のまわりのイラストで提示)

 実はこの活動は元ネタがあるので、この絵を見たことがある人もいると思います(←著作権的にどうよ) まぁ、ずいぶん古いので(もう手に入らないので)お許しいただけるかな。多少加工もしてるし(←もっと悪い?) でも今回あえてこれをご紹介するのは、この当時(11年くらい前)は、こういうインフォメーション・ギャップを無理矢理作って、相手に尋ねて情報を集めさせる活動ばかりやっていたんだ、ということをみなさまにお伝えするため。当時の流行でもあったかでしょうかね。研究授業とかって、この手の活動ばっかりだった気もします。

 今やるんだったら、

  • そもそも何号室の人が謎の人物か、最後まで言わないでおく
  • 会話文はプリントに印刷せず黒板に提示→覚えたら消す(読む→話すへ)
  • 自分の用紙を相手に見せてしまわないように、情報は小さなカードで提示
  • 集めた情報でさらなる会話やライティング活動も設定する

とか、もう少し工夫も考えると思います。でも当時は、そこまで余裕がなかったので、まぁお許しください。

 こういう活動をやるとすると、どうしても「ゲームの説明→基本文の練習→ペアでやってみる→全体で活動→評価・振り返り」という流れになるんだけど、たいてい最初の説明に時間がかかってしまい、活動の最中にチャイムが鳴る、という悪夢が繰り返されていた気がします。うーん、今考えると恥ずかしい。

 でも、こういう仕掛けのある活動は、生徒も喜んで取り組むのは確かです。要はバランスでしょうね。自分は極端なので「これがいい!」と思うとそういうのばっかりやってしまう傾向があるので、こうやってこれまでにやってきたものを振り返りながら、いろいろな活動を織り交ぜていく指導デザインが作れればいいかなと思っています。

 今いただいている時間は、そういうことをするためにも使いたいな、と思っていたので。その第一歩として、「昔のプリント整理作戦」は今後も継続していくと思います。気が向いたら、今回みたいにご紹介しますので、ご笑覧ください。

ワークシート(5枚)のダウンロードはこちら
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