SITC初参加:TAのがんばりから学ぶ

 昨日は一日、SITCに参加してきました。

 もともと東京学芸大学の金谷先生が始めたKITC(Kanatani's Intensive Training Course of English)という英語トレーニングプログラムのうちの大学バージョンです。本家は1週間泊り込みでやったりするみたいですけど、SITCはとりあえず一日。朝から晩まで丸一日、英語だけでゲームやディスカッション、プレゼンなどをこなすプログラムです。休憩時間も含めて、日本語禁止で一日英語モードとなります。

 基本的には学部生を対象としていて、今回は一年生の参加者が多かったです。英語専修で英語教師を志す学生にとっても、すべての会話を英語でこなすのは結構苦労が多いようで、何より自分の未熟さを思い知らされて英語学習のモチベーションを高めることができるよい機会になったのではないでしょうか。他大学の学生も参加していて、ぼくもいい刺激をもらいました。

 さて、このSITCは、プログラムの企画から準備、当日の運営まで、学生スタッフ(TA: Teaching Assistant)が担当します。1ヶ月以上前から、放課後などに集まって準備・練習している姿をみかけていたので、当日表に立って司会進行をする様子や、裏方で必死に駆け回っている様子を見て、改めて頭の下がる思いです。

 これ、間違いなくTAが一番勉強になりますよね。

 事前には、参加者の動きをイメージしながら活動を考える。素材が適切かどうか、自分たちでまずやってみる。うまく行かないようであれば素材を差し替える。モデルが適切に示せるように何度も練習する。

 当日は、参加者が気楽に取り組めるように声かけをする。はっきりとわかりやすい指示を出す。困っている参加者をフォローする。参加者同士の話が盛り上がるようにつなぎ役になる。参加者がうまくできたら自分のことのように一緒に喜ぶ。

 これって、全部「教師のお仕事」ですよね。

 人を動かす難しさを学び、人の喜びを喜ぶことを経験できるんです。教師を志す生徒にとって、本当にいい経験になると思います。一年生は授業の一環で参加してたりするみたいですけど、ただの参加者ではなくTAこそ全員経験して欲しいな、と感じてしまいました。

 私自身は今回一参加者として、十分に楽しませてもらいました。今年は院の授業が基本全部英語でやってるから、「英語だけ」であることは苦しくないんですけど、よりわかりやすい表現・音声で伝えることができなくて、自分で勝手に凹んではいました。

 自分の力を再確認して、少しでも高めることができるように、ぜひまた参加してみたいです。