2013年2月例会のご報告

 昨日は久しぶりに夜開催。しかもご案内から当日まで10日ほどだったにも関わらず、多くの方々にお集まりいただきました。iPadの活用は多くの方にとって関心ごとのようです。いつもよりちょっとだけ大きめの部屋にしておいてよかった。

 さて、S先生の勤務する越谷市立大袋中学校は、近隣の大学や各種SNS会社等とも連携して、メディア教育やICT活用に力を入れている学校で、授業で生徒に使わせるためのiPadが20台用意されているという、公立としてはちょっと特殊な学校です。ですのでS先生の実践にも「教師がiPadを活用する」ものと、「生徒がiPadを使う」ものの2種類がありました。

 とはいえ、どこの学校にもそんなにiPadがあるわけではありませんから、参加した先生方の関心が強いのは、やっぱり「教師が」活用するほう。先生がご紹介してくれた動画を用いた英語の歌指導、画像を用いたパタンプラクティスなどの実践に、質問や意見が集まりました。生徒が物珍しさで食いつくのをねらいにする時期はもう終わっているはずですから、iPadをわざわざ使うならiPadならでは、というか、iPadでないとできないこと、を取り入れたいですよね。

 また後半の「生徒が使う」ほうを考えると、どうしてもパターンプラクティスやフリーな表現活動に偏りがち。フロアからは個人で何度も聞けるディクテーション活動や録音アプリなど音声面でさらにいろんな活用法があるのでは、という声も聞かれました。

 大袋中学校がiPadを取り入れる上でこだわっているのは、生徒一人に一台を配布しない、ということです。2人や4人のあいだにiPadが一台置かれることで、その空間にコミュニケーションが生まれることを期待しているからです。「生徒が使う」ことをこれから考えていく際に、大切な視点になりそうですね。

 さて、あいだに私も自分のiPad活用法をご紹介させていただきました。

 一番おすすめは「pdf-notes」というアプリを使って、PDFに手書きでいろいろ書き込む方法。授業で使うハンドアウトなんかをPDFにしてiPadに入れておけば、生徒の手元にあるものと同じものを画面に写すことができて、なおかつそこに具体的に書き込みができるので、活動の説明や答え合わせなどにもとても便利です。

 参加してくださった方からも、いろんなアプリ情報などをお寄せいただきました。個人的にはiPad miniが欲しくなっちゃいましたけど、他の方はScanSnapが欲しくなっちゃったみたい(笑) 新しいモデルはWindowsMac共用なんですね。なにっ、WiFi経由で直接iPadにPDF取り込めるのかっ! 進化してるなぁ…。

FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500

FUJITSU ScanSnap iX500 FI-IX500