さよなら2013年

 昨日の記事はブログの振り返り。今日は、個人の振り返り。

 お仕事としては、受験生を抱えてのドキドキの冬休みからスタートした2013年。新しい学校で、新しい生徒たちと過ごしてきたけど、最後にいい顔をして旅立っていってくれたかなと思います。

 そして新年度は2年生の担任。こちらもよい生徒たちに恵まれ、楽しく過ごすことができました。特に、学校行事で体育祭と合唱コンクールを両方とも勝たせてくれたのは初めてのことで、とても感激しました。合唱で、2年生ながら全校1位をもらっちゃった快挙も思い出深いです。行事ごとに「自分たちでがんばろう」という姿が増えてきたから、来年どんなクラスになっても、それぞれ頑張ってくれる予感があります。残りの3ヶ月をまた楽しく過ごしたいです。

 担任業務は楽しいけど、難しいですね。

 生徒がいい方向に変わっていって欲しいと願うけど、人を変えるなんて怖いこと。初任の頃から、そして今でもそう思います。確かに私の関わりによって何かが変わった生徒もいるだろうけど、あとで聞いてみると「あの時センセこう言ったじゃん」って、こちらが覚えてないような自分の言動を挙げられることが結構あります。生徒を変えるのは、こちらが「してあげた」ことじゃないんだよなぁ。

 初任の頃、どういう流れか「生徒を変えるなんて怖いこと」みたいなことを吐露したら、一人の生徒に「私たちは、変えて欲しいんだよ!」と叱られたw それでぼくは少し変わったのだけど、10年後にその話をしたら、その子は見事にそのやりとりを忘れてた(笑)そういうものですね。

 部活動での生活指導などを通して「型」をしっかり教え込み、その人を外側から変えていくすごい先生も確かにいます。でもぼくはそういうのが苦手。誰かのツボを刺激すればいいかなぁ、くらいの関わり方です。だからこそ学校には、いろんなツボを刺激できる、多様な教員が必要だと思っています。そんな「いろいろ」の中の1人なんです。

 結局、任された一年間を楽しく前向きに過ごせるようにしてあげたいな、というだけです。前向きに過ごしてれば、素敵な何かにその人が出会えるチャンスを増やせそうだから。あとは、自分で出会って、自分で気づいて、自分で変わると思います。

 おっと、長くなりました。続いて、英語教育に関わる部分では、地域の草の根活動に少しはお役に立てたかな、と思っています。

 3月には「英語教育サークルフェア」を開催しました。県内で活動する英語教師向けサークルや勉強会10団体に集まってもらって、発表会をおこないました。おかげさまで100名近くの方々にお集まりいただき、多くの方にローカルな取り組みをしってもらうとともに、地域のがんばっている人同士をつなげることができたかな、と思っています。

 自分のサークルも、おかげさまで少しずつ参加してくださる方を増やすことができて、毎月10名を超える人数で賑やかに会を持つことができています。若い世代の先生方が増えて、需要はあるんだなぁと実感しています。今後も、別に100人集まる会を作りたいわけじゃないので、マイペースで、集まった人たちがたくさんしゃべって、たくさん学べる会にしていきたいです。

 地域の研究会以外に、今年はARCLEの研究員として、高校入試を分析するプロジェクトにも参加させていただきました。作業の遅さから、他の研究員さんやプロジェクトリーダーにたくさん迷惑をかけてしまいましたが、私自身はとても勉強になりました。そして何より、シンポジウムを通して、入試問題の在り方について、私の考えをお伝えする機会をいただくことができました。

 私自身の最近の関心は「教材」と「テスト」にあります。指導法そのものを喧伝するだけでなく、そういった指導法に導いていく力が教材やテストにあると思っています。来年は、自分なりに目の前の生徒のためにいろんな教材を作って、それらを蓄積し、整理していく1年にしたいなと思っています。いろいろな方のご助言をいただければと思っています。

 そんなわけで、今年もあっという間に終わります。今年はとにかく出張が多くて辛い1年でした。たぶん4月から12月までだけで50回を超える出張に行っていると思います。来年は学校でも、それ以外でも、さらに忙しくなりそうな予感。ちょっとの無理はしつつも、無茶はせず、刺激のある1年にしたいと思っています。

 最後は「今年の◯◯」シリーズでお別れ。

今年の1枚

sakanaction (通常盤)

sakanaction (通常盤)

今年の1冊
統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である

今年の1本今年の1杯

(「豊」中華そば)