Let It Go

 今年度最初の英語の歌は映画"FROZEN"より、"Let It Go"にしました。3年生で歌っています。

 映画自体が生徒にもかなり流行ってますし、YouTubeのディズニー公式チャンネルにもカラオケ風SingAlong動画があるので、それもまぁディズニーの思惑通りで悔しいところはあるのですが、今回は乗っかってみました。

 昨年度の後半でOne Directionの"Story of My Life"を歌いこなしている子たちだったので、メロディーの複雑さ的は行けるかなと思ってましたが、なにせ音程が高い。男子は落として歌わないと血管切れちゃいますけど、裏声で歌っちゃう男子もいて、それはそれで楽しいです。

 靜先生のブログでも紹介されていましたが、この曲はいろんな国のバージョンが存在していて、日本語版は松たか子さん。日本語版と英語版を聴き比べ、同じフレーズを日本語では何文字の音で歌っているかを考えさせると、音節の感覚が体感できます。

 例えば、サビ最後の決め台詞

The cold never bothered me anyway

は、日本語では

少しも寒くないわ

と(ひらがな)10文字で歌っています。つまり、英語では10個の音節が含まれる文で歌われているわけで、数えていくとbotheredが2拍で歌われている(発音されている)ことがわかります。

 また面白いところでは、

My power flurries through the air into the ground

というところは、日本語版では

大地を冷たく包み込み

と歌われてて、文字だけ見ると日本語では13文字使ってるけど、英語では12音節だけ。というか、そもそも音符は12個しか割り当てられてない。じゃあどこでズルをしてるかというと、日本語では「つめたく」という4文字を

tsu me tak

と3音で歌ってるんですね。まさに英語の音節の構成っぽいけど、この

子音+母音+子音

みたいな組み合わせが1つの音符に対応してるのが、感覚的に理解できたんじゃないかと思います。

 さて、この曲は25カ国バージョンも話題です。ディズニーのグルーバル戦略に圧倒されますが、みんなが英語ではなくそれぞれの国の言葉で歌っていて、字幕の表記もそれぞれの国の文字でも書かれているのは一定の配慮がなされていますかね。

 歌っている人たちの様子が見られるBehind the Micバージョンはこちら。

 ということで、今月のサークルでは「英語の歌指導法」を扱いますので、この曲もみんなで練習してみようと思っています。ご興味のある方はぜひ。