2014年10月例会のご報告

 ここのところサークルのご案内とご報告の記事くらいしか書けてないですね。まずいなぁ。来週もテストあり行事ありで怒涛ですが、時間を見つけて更新していきたいです。英語ネタだけじゃなくて。

 さて、そんな中、昨日のサークルのご報告。

 今月はご案内が遅くなってしまったので、誰も来なかったらどうしようと不安でしたが、結果的にはいつもどおり「ドタ参加」してくれる方がいて、なんとか無事に会合が開けました。しかも、今月はなんと名古屋から駆けつけてくれた方もいらっしゃって、本当にありがたい限りです。

 「家庭学習」ということで、最初に話題になったのは、「英作文を宿題にできるか」という話。授業中に書かせるとどうしても時間が掛かり過ぎるので、書く作業をできるだけ授業外に出したいけど、自力で作文を書くのは大変な生徒も多い。そんな話題です。

 私からひとつご提案したのは、授業中の会話(もしくはモノローグ)活動で話した内容を、家で書き起こしてくる宿題。ペアやグループで発話内容を仲間にメモしてもらい、そのメモを頼りに再現する方法です。これならゼロから内容を考えて書くわけではないので、生徒の負担も大きくないですし、英語でメモしてくれていると、かなりラクに書けます。私は最近これを4人組でおこなって、毎回グループで1人が次の授業までに書き起こしてくるように指示しています。添削する側も、4分の1ずつならなんとか対応できますので。

 さて、次の話題は「音読の宿題は可能か?」ということ。

 これについては、家庭で音声モデルに触れさせたい、という野望が常にあります。ただ、CD配布にしてもネット配信にしてもデバイスとコストの問題が大きくて、公立中学校ではまだまだ難しい現実があります。そんな中、一番効果的なのはやはりテストで生徒を追い立てる方法でしょう。「グルグラー」も多くいたので、「グルグル」の効用についても盛り上がりました。

 体育でダンスをやる時期になると、廊下に集まってグループで練習し始める姿を見ていると、ペアやグループでのパフォーマンステストも、授業外での練習を促すよいきっかけになるようにも思います。結局は、生徒が練習してきた甲斐がある活動が授業に設定されていることが一番でしょう、という結論になりました。

 最後に盛り上がったのは「ワークの扱い」でした。

 宿題やテスト前の家庭学習用に買わせている副教材のワークを、どのように活用しているかという意見を交換し合いました。やらせっぱなしになってしまうという声が多い中、ワークの中の自己表現的な問題のところだけ教師がチェックし、定期的な宿題にしている先生もいらっしゃって、工夫次第で無理なく継続的な指導も可能だとわかりました。

 家庭学習について幅広くアイディアを得られる書籍として、以下の二点もご紹介しておきました。偶然にも、どちらにも少しだけ関わらせて頂いていますが、それを抜きにしてもオススメです。

大修館 英語授業ハンドブック 中学校編 DVD付

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