名詞句と、意味順と

 備忘のため、最近の授業の様子をメモメモ。

 3年生は関係代名詞、2年生は不定詞や動名詞など、どちらも少し長めの名詞句をつくる単元に差し掛かっています。「名詞句」という言葉は使っていませんが、「名詞のカタマリ」と呼んで、かなりこだわって指導しています。

 「意味順」をベースに指導していると、「誰が」や「だれ」「なに」のボックスに入ることができる名詞句パターンをいくつ知っているかが、読み取りにしても表現にしても重要なんだろうなぁと実感しています。細かいところまで意味が完全にわからなくても、「このへんまで一塊っぽい」というのがわかれば、内容把握にはずいぶん役立つのでは、と思います。

 結構しつこくやってきたので、「aやtheやsomeなんかで始まることが多い」とか基本的な名詞句の構成を(特に3年生は)だいぶわかってきてくれているような気がします。2年生はここから本格的に取り組みますが、よく考えるとTOTALだと1年生のかなり早い段階で"a picture of my family"なんてのが登場してるんですよね。その時はさらりと通り過ぎたけど、今考えるとあれもそれだよ、なんて話も。

 最近やっている文法指導用のワークシートでは、(1)まず名詞句を作る練習をして、(2)そのあとその名詞句を意味順に当てはめて英文を作る、という二段階指導をしています。2年生なら、

(1)飲み水 [ water / to / some / drink ]
(2)たくさんのやるべき宿題 [ to / homework / a / do / of / lot ]

みたいな名詞句を作る問題のあとに、

(6)飲み水をください。
(7)私には今日たくさんのやるべき宿題がある。

みたいな英作文に挑戦させます。前半で組み立てた名詞句をそのまま使えるので、後半は意味順そのものにフォーカスして取り組むことができます。3年生でも、まず"a girl who has short hair"を作らせてから、”Kei likes a girl who has short hair."を考えるような感じです。

 最近は教科書の英文1文も長くなってきてるので音読練習もちょっと重くなりがちなので、こういうワークシートで出てきた名詞句を使ってグルグルすることもあります。名詞句の中でもaやtheやtoは弱く言わなきゃいけないし、結構リズム的な強弱の練習ができるのでオススメです。

 これだけしつこくやってるので、定期テストでもちゃんと試してあげるようにしています。英文の中の名詞句を見つけて囲むような問題とか、名詞句だけ提示して、英文を再生するような作文問題とかです。このへんは、出題形式にも慣れてきたので、わりとよく出来ていると思います。

 とはいえ、名詞句そのものの理解がゴールではないので、最終的にはそれを通して(使って)様々な形の英文が理解できるようになっていればいいんですけど。