中学生にも、広告づくりを!

 夏休みだから、なのか、久しぶりに更新が続いています。

 さて、このブログでも何度か触れたことがありますが、私は広告が大好きです。学生時代はそっちの業界に進むことを考えていました。コピーライティングも楽しそうだし、ポスターデザインも興味あるし、CMのコンテも書いてみたい。結局全部やりたい欲張りな私は、いろいろできる学校教員になっちゃったわけですが、今でも時々そんな思いになるので、実はこっそり「宣伝会議賞」なんかに応募しちゃったりもしています。まぁ、一次も通らないんですけど(笑)

 そんな「宣伝会議」の「中の人」に、学生時代の友人がいるんですが、学生の頃「広告批評」愛読者だった自分としては、素直に羨ましかったりします。そんな彼からのご案内で、夏休みの終わりに中高生向けのコピーライター養成イベントが開催されるのを知りました。せっかくなので、ここでシェアさせていただきます

 コピーライター養成講座60周年記念イベント
 中高生向けにAKBやエビ中のメンバーなども来るようですけど、講師として来るクリエーターも錚々たる感じなので、ぼくが紛れて参加したいくらい。

 広告も、難しい次代を迎えているとは思います。制約は増え、枠は小さくなり、受け手の興味関心は多様化している。広告のせいで、言葉が消費されている感もして、残念に思うこともあります。

 それでも私が広告を好きなのは、広告における表現は、作り手にとって「目的」であり「手段」でもあるからだと思います。アートのようだけど、前提はビジネスで、じゃあ機械的かというと、やっぱりそこには情緒が有る。そういう複雑なバランスが、個人的には面白いなぁと思うんです。

 私は中学生にも早い段階から広告づくりを経験してもらいたいなぁと思っています。それは、よくわからない読書感想文や風景画の課題よりも、「受け手」がはっきりしている表現活動だと思うからです。この人に読んでもらいたい、この人に行動してもらいたい、という目的を持って作り出されるのが広告です。学校の様々な教科等で培った力が総合的に試されるタスクなんじゃないかと思います。そういう意味では、まさに「総合的な学習」だと思います。

 ということで、別に広告業界に進むかは別として、こんな世界もあるんだよと伝える意味で、よかったら興味ある生徒さんたちにご紹介してみてくださいね。賞に応募する生徒もいたら面白いなぁ。

 ちなみに、最近読んでるのはこんな本。アップルの広告を手掛けたクリエーターの回顧録です。

Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学