アンネ・フランクになりきったALTにインタビューするオーラルイントロ術

 3年生はアンネの日記。間接疑問文がターゲットになっていたりして、重文・複文も増えてきて、文構造が複雑になっていることを実感できる英文です。

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Lesson 7Dの意味順シート

 特にLesson 7Cと7Dは、出来事を綴った日記というよりは、アンネの独白、思いを書き綴った抽象的な内容になっています。場面絵もありますが、あまり参考にならず、オーラルイントロで伝えるのが難しい。最近はALTに生徒とのインタラクションも混ぜながら口頭伝達してもらってたのだけど、このページは苦労している様子。

 そこで今日は、私が助け舟を出すことに。ALTによるオーラルイントロが終わったあとに、「アンネ・フランクになりきってもらっているALT」に私がインタビューする体にしてみました。思いつきで即興でやってみたけど、ALTも乗っかってくれて、結構うまく行ったように思います。

How many times have you despaired?
With all these sad things, did you say you are happy?
Why can you feel so?

 こんな質問にALTが言葉を加えながら答えていくことで、教科書の英文を何度も聞かせることができました。私も、Oh, you are so strong!とか、できるだけキーワードを使いながら返すようにしました。

 このページに限らず、教科書の登場人物が独白するパターンのページでは、この「誰かが憑依したALTにインタビューする形式」は機能しそうですね。別のクラスでは、最初からそういう前提でオーラルイントロしてもらってインタビューという形で進めることができました。

 インタビュー後に開本して、「アンネがそう思える理由になりそうな文を探して下線を引こう」という指示。まぁ、Lesson 7Dはほとんどが「その理由」の羅列でできているので、どこに引いてもほとんど正解なんですけど、それぞれが自分が引いた英文を頑張って日本語にしてみることで、内容理解というか本文の和訳は完了。これまで割りと扱いに苦労していたページだったので、自分なりにすっきりした授業でした。