小学校算数教科書英訳本

 先日のSETC&ASTEKでも話題になったんですが、学校図書が自社の算数の教科書を英訳して発売しています。小学校1年から6年まで、構成もまったく同じで本文がそのまま英訳されています。

 日本の算数(算術)の概念は諸外国とは少し異なる独特なもので、今では外国で注目されていて、実際学校教育にも導入されつつあるそうです。そんな日本の算数の教科書を、中学校の英語の授業で使えないもんでしょうか? まぁ、使えるかはわかんないけど、思わず買ってしまいました。小1と小3の上、小4の上の3冊。(小1は通年で1冊です)

 小1は整数がそのまま出てきて、「机の上に林檎はいくつ?」とかだから、そのままThere areとか、数字や名詞の複数形の単元で使えそう。イラストも多くて使いやすいです。小3・小4になると文章題が増えてきて、過去形や進行形などもたくさん登場します。ちょっとした読み物として面白いかも知れません。小5・小6のも見てみたけど、図形とかが増えてきてちょっと使いにくい。あと関数(というか比例)が出てくると、さすがに専門用語が難しくなります。

 最近、県立高校の総合問題を見ていると、特に独自問題においては、英文を何か問題を解決するための手段として読むことが求められていることがあります。英語を本当の意味で道具として活用する力が求められるので、すごくよいことだと思います。でも一方で、学校の授業ではそういう訓練をしてあげてない。もしくはそういう達成感を感じるようなタスクを与えていない。そう考えると、算数を解くための手段としての英文ってすごく意味があると思うんです。レギュラー授業の中では難しくても、選択や総合の中で使えないかなぁと考えています。

 この教科書の詳細はこちらです。ページのサンプルもあるので、参考にしてください。