評価

2/19(土)埼玉大学教育実践フォーラム2022に登壇します!

気がついたら今年はじめてのエントリでびっくりしています。前ほど頻繁に書かなくなったとはいえ、まさか1ヶ月以上書かなかったとは。そのへんの事情は追々書くかも知れません。いつも以上にドタバタしておりました。 最近のブログ記事は「ご案内」が多くな…

れっすん・れしぴ Ver. 3.0リリース

これまでにも何度かこのブログで紹介してきた、授業のエッセンスをA4版一枚にまとめるための「れっすん・れしぴ」ですが、このたびA4縦からA4横に改めたニューデザインでVer.3.0をリリースしました。こんな感じです。 そして、記入例はこんな感じです。 横…

高校入試のライティング問題に「文脈」は必要なのか?

毎年(だいたい)書いている、県立高校入試問題雑感エントリです。誰に伝えるため、というわけでもないけど、今年も書いておきます。ちなみに昨年度のはこんな感じです。 anfieldroad.hatenablog.com 今年もライティング問題を中心に検討しますが、その前に…

今更だけど、提出物は「関心・意欲・態度」の評価対象ではありません(少なくとも英語では)

Twitterのタイムラインに、「関心・意欲・態度」の評価が悪かったために実技は出来てるに評定が悪くなったみたいな話がたくさん流れてきて、特に技能教科のわかりにくい評価規準が叩かれていました。英語も同じように思われてるんじゃないかなぁと心配になり…

新学習指導要領の「主体的に学習に取り組む態度」ってどうやって評価するの?(中学校外国語科編)

画像4枚にまとめ用シリーズの第2弾は、新しい3つの観点のうち個人的に一番納得行かない気になる「主体的に学習に取り組む態度」をピックアップ。 ちなみに前回の第1弾の4枚まとめはこちら。 anfieldroad.hatenablog.com で、今日は「主体的に学習に取り…

「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料」を最後まで読んだので、全90ページある資料をスライド4枚にまとめてみた

だんだんタイトルが長くなってますが、気にせずに。 さて、タイトル通りですけど、第3編の評価事例も読みましたが、モヤモヤは残ったまま。でもそのままじゃ、教育実習に送り出す学生にどう伝えたらいいんだ、ということにもなるので、私なりに今回の資料を…

「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料」の前半を読んだけど、結局3つの観点の違いがまだよくわからない

昨年からずっと出る出ると言われ続けてきて結局年度末、小学校において新学習指導要領が施行される5日前になって、小中学校向けの新学習指導要領に基づく評価のための参考資料が国立教育政策研究所より公開されました。 www.nier.go.jp 当たり前ですが、英…

新学習指導要領に対応した新しい評価規準を考える

最近発売になった大修館『英語教育』3月号に、年度内に一般にも発表される予定の新学習指導要領に対応した評価資料の一部が紹介する山田調査官の記事が載っていたので、気づいたことを書いておきます。私が先日書いた予想の解釈と近い部分もあるけど、結構違…

新学習指導要領における「思考・判断・表現」の評価を考える

少し前にポッドキャストの方で一人がたりした内容をブログ記事にしておきます。 新学習指導要領の施行にともない、新たに3つの評価の観点に切り替わります。その中で、一番頭を悩ませそうなのが、「思考・判断・表現」です。でも、意外とこの枠組が、今まで…

「思考・判断・表現」という観点が、授業にタスクを連れてくる

大学での授業について少しお話します。 私は主に大学2年生と3年生向けの教職課程科目として英語科指導法(本学ではEnglish Teachingという科目名)を担当しています。2年生で前後期合わせて30時間、3年生で30時間を学び、4年生で教育実習に旅立って…

タスクと意味順の相性

始業式でした。3年生はあと50日を切っています。1日1日が大切だなぁと感じます。始まりの終わり。終わりの始まり。 さて、1月になってからはブログ更新を頑張っていますが、やっぱりブログを書くと、それに対する反応がいただけるのがすごく楽しいです…

CanDoリストよりも「英文法としての習熟度リスト」を!

昨日は久しぶりに、都内にお勉強に行ってきました。発表者の中に遠方にいる畏友2人が含まれていたので、関東で彼らに会える貴重な機会と思い、普段あまり行かないセミナーに思い切って参加してきましたが、一日中英語教育を考えることができる贅沢な時間で…

買物検定

期末テストのあとは、学期末のパフォーマンステストです。 1学期はまずはお手並み拝見ということで、タスク型の「買物検定(買検)」にしてみました。「正確さ」を確認するタイプのものは日頃からぐるぐるもやってるし、今回は「適切さ」を測ろう、というこ…

I like ◯◯ because I like △△.を抜け出す

2月に入ったので、3年生の授業も終盤。 この時期は、受験対策もしたいけど、3年間の集大成として英作文や英会話などの表現活動にもじっくり取り組みたい。というわけで、先週から今週にかけては私の中ではこの時期定番の「ペンタスロン」に取り組んでいま…

ずいぶん書けるようになってきたなぁ

ちょっと早いかもしれませんが、期末テストが終わりました。 「終わったー!」という生徒の声は、ちょっとだけ羨ましいですね。こちらはこれから採点の祭典ですしね。それでも、こちらも滞りなく試験が終えられると、やっぱり一安心だったりはします。 私の…

中学生にも定期テストで「要約」問題

期末テストも採点&返却完了しました。 3年生は結構頑張ってくれているので、平均点が約70点と高めです。 これまでにも何度かご紹介してきましたが、私のテストの解答用紙の表面(リスニング、読解、文法の一部)は手動マークシート。裏面は語彙とライティ…

英語授業を変えるパフォーマンス・テスト

先日のJASELE徳島では、私もスピーキングの評価についてワークショップをさせていただきました。メインは、埼玉県英語教育研究会(埼英研)が作成・実施している「1人1分、1クラス1時間でできる!」を売りにしているスピーキングテストのご紹介&体験で…

「適切さ」を測るインタビューテスト

学期末です。2年生は音読テスト、3年生はインタビューテストを実施しています。 インタビューテストといっても、生徒がインタビューを受けるのではありません。ALTに上手に質問をして、話を引き出すテストです。ちょうど教科書のChapter Pojectがそんな内…

「コミュニケーション(をするために必要な下位技能を身につけること)への関心・意欲・態度」

今日は勤務校の研究発表会でした。 一応「名ばかり研修主任」なので、全体会で研究概要のご説明をさせていただいたり、同じ英語科の先生が研究授業をしてくださったので、研究協議の司会などをやらせてもらいました。いろいろな方に助けていただき、なんとか…

4技能を総合的に指導するための授業デザインシート

4技能を「総合的に」「統合的に」指導するように、と言われていますが、言われなくたって、そうしたいとは思っています。でも自分の授業を改めて振り返ってみると、バランスよくやっているつもりでも、結構何かに偏っているものです。1授業の中の偏りは指…

スピーチコンテストの「内容」点はどう評価するべきか?

まったく時期はずれではあるんですが、少し前に突然スピーチコンテストの評価についてぼんやり考え始めてみたら、特に「内容(Contents)」の扱いについて、なにやらいろいろ考え始めてしまったので、まったくまとまりはありませんが、備忘と思考の整理のた…

定期テストは自作のマークシートで!

今日は地区の駅伝大会引率でした。おかげさまで女子チームは見事に優勝。県大会に進みました。男子チームも激戦区で区間賞を取った子もいて、みんなよくがんばってました。この時期こうやって出張で学校を空けることが多いけど、クラスは生徒(と副担の先生…

評価を考えるお盆休み

お盆休みですが、というかお盆休みなので、本を読む時間も少しは取れますね。少し前に購入した評価に関する書籍をぱらぱらと。 ひとつは国研の評価資料に準拠したこんな本。観点別学習状況の評価規準と判定基準 中学校外国語〈平成24年版〉作者: 北尾倫彦,山…

聞き上手検定

一学期中にいろいろ思いついたんだけど、ブログ書く暇がなくてEvernoteとかmomonoteとかにメモだけ溜まってました。ということで、そんなネタを少しずつ書いておきます。だから、これは実際に授業でやった活動ではなくて、こんなのやったら面白いかな、とい…

公立高校入試にはいろんな難易度の問題を出して下さい

さて、夏休みに入りましたので(あんまり忙しさは変わりませんが)前々から書きたかったことを書いておきます。県の高校入試問題についてです。 先に結論から言っておくと、問題の難易度をもっといろいろバラつかせて欲しい、ということです。今の問題は、あ…

グルグルやカキトリンを指導案の評価項目上どう扱うか

本日は支援担当訪問でした。 自治体の教育委員会や地域の教育事務所が訪問に来る、アレです。私は3年生の授業を公開。グルグルとカキトリン、そして「英語で教科書を言おう」といういわゆるリプロダクション活動に取り組みました。 指導案の中の「本時の展…

首都圏公立高校入試のライティング問題比較

さてさて、シンポジウムのご報告も兼ねて、今後いくつかシンポ関連の記事を書くと思います。それぞれなかなか深いテーマですので、ひとつひとつじっくりと。 今回は高校入試問題について。 当日は埼玉県の入試問題をご紹介しました。埼玉県は2003年から「5文…

Can-Doリストは本当に学校評価に馴染むのか?

今回のテーマは「中学校卒業までに身に付けて欲しい英語力」ということで、意図的にこれまでより具体的なものにしてみました。それゆえに、自分自身でも書くのに少し時間を要したというか、今書きながらも悩むところが多いです。 で、そのテーマで書くに当た…

生徒のがんばりを「お金」で評価する

ありとあらゆるモノを使って、生徒をこっち向かせようと奮闘していた初任者時代。小道具もいろいろ使ってましたが、評価に関してもいろいろやってました。当時は「ご褒美」として、発表した生徒にステッカーを配ってる先生が多かったように思いますが、ぼく…

定期テストの観点別問題をそのまま評価・評定に使うことに潜む危険

中学校では定期テストの問題を観点別に作成することが、だいぶ一般的になってきたように思います。 「英語を読む力を問う問題」「英語で書く力を問う問題」など、大問ごとに測定したいスキルを限定して(絞って)問題作りをすると、その問題がどんな能力を測…