教育

空気を読んで教師の期待に応えることが「主体的」ということなのか?

3・4年生のゼミでは、TBLTに関する文献をテキストにして、TBLTを理論面から理解すると同時に、実際に模擬授業的に実演することで教師の視点と生徒の視点を体験しながら考えることに取り組んでいます。中高の英語教師を目指す学生が多いので、新しい学習指…

今更だけど、提出物は「関心・意欲・態度」の評価対象ではありません(少なくとも英語では)

Twitterのタイムラインに、「関心・意欲・態度」の評価が悪かったために実技は出来てるに評定が悪くなったみたいな話がたくさん流れてきて、特に技能教科のわかりにくい評価規準が叩かれていました。英語も同じように思われてるんじゃないかなぁと心配になり…

「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料」の前半を読んだけど、結局3つの観点の違いがまだよくわからない

昨年からずっと出る出ると言われ続けてきて結局年度末、小学校において新学習指導要領が施行される5日前になって、小中学校向けの新学習指導要領に基づく評価のための参考資料が国立教育政策研究所より公開されました。 www.nier.go.jp 当たり前ですが、英…

Rという言語を学びながら、言語習得の「厳しさ」と「ゆるさ」を考える

今日は、千葉に統計の勉強に来ています。 とても綺麗な街並みなのですが、人も少ないのでなんとなく非現実的な感じです。 さて、統計の勉強とは言いましたが、正確に言うと、統計分析のフリーソフト「R」の使い方を叩き込まれる集中的に学ぶ勉強会に参加して…

「英語4技能専門塾」という違和感

Twitterでは少し前に書いたのですが、ちょっと前に街を歩いていたら、マンションの外壁に貼られた広告、というか看板が目に入りました。 「英語4 技能専門塾」 4技能専門? なんだろう、この違和感…。 きっと大学入試に民間試験が導入されること(になってい…

小学校英語のジレンマ

ポッドキャスト【英語教育2.2CAST】にもゲスト出演いただいている寺沢拓敬先生の新刊『小学校英語のジレンマ』読了しました。 小学校英語のジレンマ (岩波新書) 作者:拓敬, 寺沢 発売日: 2020/02/22 メディア: 新書 いやー、すごく面白かったです。小学校英…

新学習指導要領に対応した新しい評価規準を考える

最近発売になった大修館『英語教育』3月号に、年度内に一般にも発表される予定の新学習指導要領に対応した評価資料の一部が紹介する山田調査官の記事が載っていたので、気づいたことを書いておきます。私が先日書いた予想の解釈と近い部分もあるけど、結構違…

英語教師は授業の略案をアウトライナーに書くべし

英語教師が授業のアイデアを整理するツールとして、アウトライナーを使ったらいいんじゃないかと思います。指導案というと大袈裟ですが、簡単な授業の流れをメモしておくには、すごく便利なツールだと思います。 私は中学校教諭時代、スクールプランニングノ…

ケーキの切れない非行少年たち

本屋さんでやたら目につく並べ方をしていたので思わず手に取った一冊。結構売れてるみたいですね。「認知的」なことは、個人的にも関心がある分野なので、面白く読みました。WISCとか、普通教室での特別支援的な対応とか、自分としては中学校現場でずっとリ…

新学習指導要領における「思考・判断・表現」の評価を考える

少し前にポッドキャストの方で一人がたりした内容をブログ記事にしておきます。 新学習指導要領の施行にともない、新たに3つの評価の観点に切り替わります。その中で、一番頭を悩ませそうなのが、「思考・判断・表現」です。でも、意外とこの枠組が、今まで…

最近の私の英語授業の指導観

ポッドキャストもおかげさまでボチボチなスタートで、少しずつ登録してくださる方が増えています。あとで聞いても古びた内容にはならないネタだと思うので、今は忙しくて聞いてる暇がない、という方も、冬休みにでもお時間が取れたら、ぜひお聞きいただけた…

「延期」になった今からするべきこと

大学入試への民間試験活用が、とりあえず延期されました。 このブログをお読みのみなさんの中にもいろんなお考えの方がいらっしゃるかと思いますが、私は今回の入試改革案に反対の立場をとってきました。ですので、一安心ではあるのですが、受験期直前で振り…

1人10分ずつを5人でつないで1つの「50分授業」を作る模擬授業

3年生の英語科指導法は、後半に取り組む模擬授業の準備中。人数的に、全員に50分ずつやってもらう余裕はないので、今期は1人10分。でもそれだけじゃ面白くないので、それを5人でつないで1つの「50分授業」にすることにしました。 時間的な制約から始めてみ…

新人教師・学生時代に読んでおきたい教師の語り

今日は勤務校が学祭の準備期間ということで授業なし。そのタイミングで、某国立大学「新都心大学さいたま(仮名)」にお呼ばれしたので、4年生の教職実践演習の授業でお話させていただきました。 実は、自分が大学院を修了した年からこうして呼んでいただい…

何か1つ変えるだけで、国レベルで英語教育が突然良くなるような魔法はない

また、某SNSで人と議論をしました。が、なかなか議論になりません。 大学入学共通テストに英語の民間検定試験のスコアを利用することにの問題点について、最近はやっとメディアも取り上げてくれるようになってきたのですが、でももう実施は半年後。英検の申…

『学校でしなやかに生きるということ』石川晋

学校でしなやかに生きるということ 作者: 石川晋 出版社/メーカー: 有限会社フェミックス 発売日: 2016/08/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る なんというか、中学校教員を退職して半年ですが、はじめて退職しちゃったことを少し後悔しました。…

私が文部科学大臣にTwitterでしつこく絡む理由

ここのところ続けざまに文部科学大臣に向けてTwitterで呟き続けているので、呆れている人もいるかと思います。大臣の一連のツイートが本当に許せなくて、怒りに任せて書いています。 ありがとうございます!それを作ってきた人たちに「自分たちは専門家」と…

大学入試改革は「まだ引き返せる」

東大に行ってきました。初めての赤門。 こちらのシンポジウムに参加しました。大学入試を巡って紛糾する英語試験にまつわる東大シンポジウム第2弾。申し込み開始からあっという間に満席になっちゃったのですが、奇跡的に本会場の席が取れました。 私は中学…

卒業までの日めくりカウントダウン・カレンダー(再)

卒業まで、あと30日とちょっとになりました。 本当にあっという間です。出願や受験等で学校に来ない日もありますので、実際に教室で普通に授業を受けられるのも、そう多いわけではありません。卒業を控えた3年生の子たちには、そんな1日1日の大切さを実…

ポッドキャストで英語教育を語り合う場を作りたい

先日の記事で佐々木さんのポッドキャストを紹介したんですが、ちょうど昨日の番組でもポッドキャストについて語られれて、おかげでぼくの中でポッドキャスト始めたい熱が高まっています。 思い返せば10年以上前に、私は生徒たちとポッドキャストを作っていま…

小学校では音と文字を大切に扱って欲しい、という願い

草加市では、小学校の先生やALT対象にもお話をさせていただきました。 といっても、私が小学校英語について語れることは限られてるので、自分が自信を持って言えることだけ語ってきました。というか、実際に声に出すトレーニングを体感してもらいました。 ひ…

「あんまりいい質問ではない」

オリンピックの金メダリスト・ザギトワ選手が日本で受けたインタビューに関して、こんな記事が話題になりました。 http://news.livedoor.com/article/detail/14535235/ たぶん、日本人選手が同じような対応をしたら批判さえされてしまうのではないかと思うの…

3年間の最後の授業

3月1日・2日に県立高校入試が終わりましたので、そちらについてはまた別の記事で触れるとして、2月いっぱいで中3の授業は終了ということで、今年度の(というか3年間の)最後の授業について少し書き残しておきます。 最後の授業では、これまでの集大成…

この期に及んでも「小学校英語は、専科教員が教えるべきだ」と考える理由

地域によってはもう2学期が始まっているかと思いますが、古いカレンダー通りの勤務校は夏休みも残りわずか。当ブログのアクセス数も(統計はgoogle analyticsに切り替わりましたが)お盆明けから少しずつ増えていて、みなさんが2学期モードになってきてい…

中学校学習指導要領案(外国語)に対するパブリック・コメントを提出しました

〆切ギリギリになってしまいましたが、2月14日に公示された中学校学習指導要領案について、3件のパブリック・コメントを提出しました。今日3月15日が〆切です。何時まで受付けてくれるかわかりませんが、まだ間に合うようでしたら、これからでもみな…

英文の組み立てを対戦型カードゲームで学ぶ

最近様々な御縁で、学校以外で教えている方々とお話させていただく機会が何回かありました。数字だけでなく、生徒がどんなことを、どんなふうに学んでいって欲しいか、真剣に考えている人が学校以外にもたくさんいるんだなぁということに改めて気づかされま…

英語科における「言語活動」って、英語でやるべき?

今週は大会ウィークで授業は足踏みです。 2年生のLesson 2は過去進行形がメインの単元ですが、足踏みしている間に、教科書に出てきた前置詞を使った後置修飾の名詞句に焦点を当て、名詞句の内部構造を「ある・なしクイズ」形式で考えたりしてみました。 さ…

ディクトグロスにおけるインプットの壁

今日は某附属中の研究発表会に行ってきました。人の授業をじっくりと参観するのは久しぶりです。お世話になった方々にもお会いできて、とても実りのある会になりました。 2年生の授業は、Reading(音読)からSpeakingへ。書いた原稿から目を離して話すとい…

ワークの答えを回収することに意味はあるのか?

『エイゴラボ』の評判が気になって時々リアルタイム検索をかけてみるんですけど、教員より中学生のつぶやきがひっかかるので別の意味で興味深いです。最近は勉強時間と内容を記録してつぶやくアプリもあるので、そういう学習履歴なんかも結構ひっかかります…

ノートづくりをやめてみる

今年は少しずつでも、まとまっていなくても、自分の記録と整理のために更新していきます。 さて、副教材選びです。見本が届いてますので、同僚の英語科の先生と「ああだこうだ」言いながら、1年間のプランを考えます。 ワークはもう決めていたのですが、組…