小中一貫教育

 いよいよ明日は入学式。どんな子たちが入ってくるのかドキドキです。うちの学校は小規模で、隣にある小学校の生徒がそのまま入学してくるので、実質9年間ほとんどメンバーが変わりません。ほんの少し転校生が来るくらい。

 小学校と中学校は「小中一貫教育」に取り組みなさい、と町から委嘱を受けて取り組んではいますが、そもそも小中一貫教育の一番の狙いが「中一ギャップの解消」であるとすると、うちの学校にはあまり当てはまらないような気がします。校舎は隣(というかほぼ敷地内)、メンバーは同じ、中学校の先生も少し知ってる、という環境ではあまりギャップを感じないと思うのです。

 で、現状を見てて思うのは、ギャップがあった方がいいんじゃないか?ということ。小学校でちょっと失敗しちゃったなぁと思ってる子たちがやり直すチャンスがあってもいいんじゃないかなぁということです。いろんなことをリセットする機会が必要だと思います。

 そして2つめは、知らない人たちとコミュニケーションを築いていく経験を積む必要があると言うこと。クラスの中に「知らない奴ら」がいて、そう言う人たちと新しい集団を作っていくことって意外に難しい。うちの生徒は高校に行って初めてそういう経験をします。

 3つめは、世の中にはすごい奴らがいることを知っておく必要があると言うことです。9年間同じメンバーなので習字で金賞を取る子は9年間取るでしょう。でも他の学校には自分より上手いヤツや、すごい才能を持ったヤツがいるかもしれない。そういう衝撃をもっとはやいうちに味わって欲しいなぁと思うわけです。

 ということで、町にお願いしたい。中学校になったら町内の生徒をシャッフルさせる「プチ交換留学制度」を導入することを!(笑) 生徒の実状にあった施策を期待します。