風の歌を聴け / Original Love

風の歌を聴け

風の歌を聴け

 
 「部屋にあった懐かしいCDを聞こうキャンペーン」第2弾。オリジナル・ラブのおよそ8年前のアルバムです。いいね、田島くん。油のってます。良い曲そろってます。でもこのタイトルを聞くと、なんだか同名の村上春樹のデビュー作を思い出しちゃいます、ぼくは。(それで当時気になって買ったんだろうなぁ、このアルバム)
風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

 泥臭く、エネルギッシュな「The Rover」に始まり、シングル曲でもある「朝日のあたる道」で終わる全10曲は、前後のつながりもスムーズで、まるで1つの組曲のよう。アルバムってこういうまとまりが大切だよなぁ、と実感します。そんな中、アルバムの盛り上がりを創っているのが「The Best Day of My Life」や「フィエスタ」のようなプリミティブでエネルギッシュな曲たち。当時影響されてたブラジル音楽の香りが漂います。特に「フィエスタ」。この曲のために、他の曲があると言っても過言ではありません。今聞いても色あせずに、胸にグサッと突き刺さるサウンドです。

 一般的にはヒット曲「接吻」や「プライマル」などのようなどことなく「都会的」で「オシャレ」なイメージを持っていたオリジナル・ラブですが、ちょうどその2曲のヒット曲の間に、こんなアルバムを出していたんですね。何せ「渋谷系」ですからね。(懐) しかしこの人ほど、アルバムによってテイストの変化するミュージシャンもいないですね。ジャズから、ファンク、ロック、なんでも吸収して、しっかりと消化して、「何か」をプロデュースしてくる。

 うーん、最近の曲も聴いてみようかなぁ。ちなみに最新アルバムはこれ。カバー・アルバムみたいです。

キングスロード

キングスロード

 ダメだ…、田島君の顔が関根勤にしか見えない…。