- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2002/03/20
- メディア: DVD
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相変わらず美しい照明。舞台に奥行きを感じさせる光の演出にドキドキ。相変わらず「落とし物」というか、空から何か降らすのがお好きで、でもやっぱり綺麗でした。つい最近某プロデュース作品(?)で「落とし物」をやったばかりの身としてはドキドキ。
原作をちゃんと読まずに、先入観なしで観に行ったのですが、どうも白石さんに違和感を感じてしまう。「母」との違いを強調するためにか、時々大げさに滑稽に演じようとする様がちょっと気になる。「愛憎」を描くのであれば、別のキャストでもよかったかなぁ。白石さんは「真夏の夜の夢」の時の印象が頭から離れない…。
ところどころミュージカル仕立てなのはよいとして、会話と音楽(歌)とのつなぎがちょっと苦しいかな。ブツブツ思考が分断されて、あまり一貫性を感じませんでした。「卒塔婆小町」の時の方がまっすぐな演出でよかったかな。アメリカ公演とかがあったんだろうけど、あえて「日本」を演出するよりも、フツーに演じた方がよっぽど「日本」ぽかったりするんです。
藤原くんの演技は、熱かったです。そして熱心な藤原ファンも、熱かった。楽日が近かったせいか(翌々日)、スタンディングで応える人も多く、会場は盛り上がってました。私も十分堪能させていただきました。
どこからが蜷川ワールドで、どこまでは寺山ワールドなのかを見極めるために、原作に触れてみることが必要ですね。4月の朝読書は戯曲集でも読んでみようかなぁ。
「身毒丸」「草迷宮」―岸田理生戯曲集