オリンピックあれこれ1(柔道編)

 柔道が採点競技になってしまいました。「11-0でリードしています!」なんて実況を聞きたくなかったですね。なんか、スポーツがTV中継のせいで、どんどん変質していってしまうのが残念。まぁ、柔道は本来スポーツではなかったはずなのになぁ。

 見ている人にわかりにくい、という理由からだろうけど、カラー柔道着になり、ポイント制になり、戦い方も変わってきてしまいましたね。組み手争いだって(見ている人たちにはわかりにくくても)きっとすごいレベルの争いなんだろうなぁと思うのに…。あれじゃ「どうやってポイントをリードして逃げ切るかを競うゲーム」ですよね。うーん。そのうちフィギュアスケートのように、インプレッションで決めるようになるんじゃないかと不安です。(技術点と芸術点で競うとかね)

 野球も視聴率を考えタイブレーク制になり、バレーはその昔ラリーポイント制になりました。スポーツってすべてがわかりやすい必要がないと思うのだけどなぁ。例えば、アメフトとかラグビーって、ちょっと見にはルールがわからない。でも何かをきっかけにルールを知って、選手を覚えてくると、楽しみがわかるようになってくる。その瞬間に「ちょっとオトナ」な気分を味わえたりしたもんです。(実際ラグビーのルールを知ったときは、ちょっとオトナな気分になりましたよ)

 日本が発祥の地だからといって、日本だけでルールを決められないのはわかります。でもスポーツではなく武道として生まれたものなんだから、守るべきものは守ってもいいんじゃないかなぁと思います。オリンピックは特別ルールでもいいけど、本当のルールで世界一を決める別の大会を開催してみてもいいのでは。別に試合時間が長くなって1日で優勝が決まらなくてもいいじゃないですか。相撲なんか15日かけてやってるんだから。(笑)