免許更新制に思う

 みなさんからするとものすごく「今さら感」漂う話題かも知れませんが、ちょっとしたきかっけで免許更新制について考える。あ、もちろん教員免許のですよ。ずいぶん前に新聞やテレビで騒いではいたけど、全然自分のこととして考えてなかったので、いろいろ調べてみてびっくりすることもたくさん。

 なにより、自分が最初の年度の講習対象者であることを、今回知りました。来年から再来年の間に、講習受けて修了試験にパスしないと、免許失効しちゃうんですって。びっくりです。

 しかも、初年度の受講者は、今年各大学が試験的に開設している予備講習に申し込みができて、(倍率は高いのだけど)受かれば無料で講習が受けられたんですね!(来年以降はもちろん自腹です) 知らなかった! 誰か教えてよね。(他力本願)

 そもそも、来年度私は10年次研修も受けるわけで、結構忙しい1年になりそうな予感。というか、ちゃんと講習が受けられるのかが心配。初年度だから殺到しちゃって、遠くの大学に行くこととかになっちゃったら辛いなぁ。

 さて、そもそも初任者研修や10年次研修など、県などが実施する研修が存在するわけで、そのへんとの棲み分けが気になるところです。もちろん、いわゆるペーパーで現場から遠ざかっていた方々も対象になるので、内容が異なるのは理解できるのですけど、具体的にどんなものになるのかいまひとつわからない。

 ということで、文部科学省のサイトでを覗いてみると、FAQ的なページに以下のようなやりとりが載せられていました。第166回通常国会でのやりとりですね。

●更新講習と10年経験者研修との関係はどうなるのか。

○伊吹文部科学大臣
 現行の十年の研修は、どちらかというと、自分が学校現場で教えて、この分野で自分はさらに得意分野をつくって伸ばしていきたいという人たちに行っている研修なんですね。今回お願いしている資質向上というのは、一般的に、すべての人たちを対象として、教員免許を持って現場に立っていただく限りは、必要最低限の、時代の変遷に合った知識があるかどうかということを確認し、さらにそれを向上させていくための制度ですから、もちろん、運用の状況を見ながら、今御提案、御注意があったような、かぶさってくる部分があれば工夫はしたいと思いますが、これは本来は別のものだと私は理解しております。
(平成19年4月23日 衆・教育再生特委員会 笠浩史氏(民主))
 
○銭谷初等中等教育局長:
 十年経験者研修は、公立学校の教員につきまして、十年を経た方について各教員の得意分野づくり、専門性を高めるといった観点からの研修として運用されているところでございます。実施の主体は教育委員会でございまして、また校外研修の場所も主として教育センター、都道府県の教育委員会の教育センターなどが中心でございます。また、主な指導者としては指導主事の方などが中心でございまして、特に修了認定というのはないわけでございます。
 これに対しまして更新講習は、免許を取得して十年までの国公私立すべての教員に基礎的な資質能力を共通的に身に付けていただくと、そして、また自信を持って教職生活を送っていただくための制度でございまして、研修の時間は更新講習の方が十年経験者研修と比べて短いわけでございますが、国公私立すべての教員が対象になり、また研修を実施をするところも教員養成大学を中心とした大学が中心でございますし、また講習の修了認定もあるということで、それぞれ十年経験者研修と更新講習は目的を異にしているものでございます。
(平成19年6月5日 参・文教科学委員会 那谷屋正義氏(民主))

 うーん、全然違いがわからない。具体的にどんな講習になるのか目に浮かばないです。校種によっても求められるスキルや知識が異なるだろうし、そういう多様性にどれくらい対応できるのでしょうかね。

 今年(私とは違ってちゃんと手配をして)予備講習を受講している方もいらっしゃるようなので、どんな内容だったのか聞いてみようっと。

 よくよく見てみたら、運転免許の方が先に期限が迫っていることにも気がつきました。あぶないあぶない。