LINE活用で修学旅行をスムーズに

 週末は、京都・奈良への修学旅行でした。

 心配された天気も奇跡的に持ちこたえて、3日目の清水寺での小雨以外はほとんど降られない幸運。誰か雨雲蹴散らすぐらいの晴れ男・晴れ女がいたんだろうなぁ。ありがたいです。

 さて、今回の修学旅行では、LINEのグループ機能を最大限に活用してみました。

 学年職員のLINEユーザーで修学旅行用のグループを作り、当日のリアルタイムな情報共有を目指しました。校長も含めて引率職員のうちの5人がLINEユーザーです。他の2人だけLINEを使ってないので、その先生との連絡調整は私が担当しました。

 行事がスタートすると、他の職員に伝えたいことがたくさんあります。でもいちいち電話する程でもないし、メンバー全員に電話をするのも面倒。メールだとそれぞれのメールに情報が格納されてしまって閲覧しづらい。そんな中、LINEのグループ機能は、こういうプロジェクト中の情報共有には最適だと思われます。

 具体的には、東京駅に向かう途中で体調を崩した生徒への個別対応の状況や、2日目の班別行動中に起きたトラブルへの対応状況。生徒指導情報の共有などが簡単にできるようになります。

 例えば、生徒が忘れ物をしてしまったなんてことがあれば、ここで呼びかけて一番近い教員が現場に駆けつけることが可能ですし、チェックポイントを通過できてない班があれば、ここで「◯◯で見かけた」などの情報をシェアすることもできます。

 生徒指導情報の共有もとても効果があります。例えばA先生に服装の乱れを指導されたある生徒は、別の場所でB先生にも同じことを指導されていたりします。教師からすれば「一度目」の指導ですから、それぞれ「注意」くらいで済ませてしまいがちですが、生徒もそれをわかってて(「この先生に注意されるのは一度目だから」と)指導をすり抜けていこうとします。今回はLINEで「◯◯くんにこういう指導をしました」と指導した経過をシェアしておいたので、他の教師が同じ場面にあった時に「二度目」として相応の対応をすることができました。

 ふだんの学校でしたら、職員室でできる情報共有ですが、修学旅行のような学校行事などではこういうツールが威力を発揮しますね。大規模の学校などで、教員同士の情報交換が難しい環境などでも効果的に活用できそうですね。

 また、LINEグループで共有できるのは、そういった「情報」だけではありません。合間には生徒たちの写真も載せるようにしました。「情報」で硬くなりがちなタイムラインがちょっと和みますし、担任としては生徒の様子がダイレクトに伝わって、ほっとします。また、本校では校長がブログを書いていて、修学旅行中もリアルタイムに更新していましたから、ここに載せた写真などを校長も利用してくれました。写真などの「素材」を共有するにも、よいプラットフォームになりました。

 おかげで修学旅行も無事に終わったので、現在はそのグループも解散しました。こういう期間限定な割り切った使い方が、LINEには向いてますね。(まぁ、お仕事なのに教師の私物でやっているというところに、いろいろ思うところはありますが…)

 教育現場だと何かと負の面が指摘されがちなLINEですが、教職員がまずは触れてみて、そのメリットを享受し、その上でデメリットも生徒に語れることが大切だと思います。今年の夏休みは前任校に行ってLINEに関する校内研修を担当することになったので、そういうお話もしてこようと思っています。

 とはいえ、個人でLINEを使うのは、ちょっと面倒に感じるようになってきた今日このごろ。メールも同様です。お仕事のやりとり等はともかく、雑談であったら、返信してもしなくてもいいTwitterの方が気楽でいいなぁと思ったり…。

*今日のひとこと:既読スルーの略称が"KS"なのが納得いかない