「東のエデン」劇場版1

 見てきましたよ、東のエデン。もちろん豊洲で。

 劇場へのアプローチ沿いに「東のエデンカフェ」ができてて、作中で登場したバーカウンターとかがそのままありました。って、もともとああいう感じで、エデンがそれをモチーフにしたんですかね。いずれにせよ、ちょっと感激。作品とかも展示されてましたが、時間がなかったので外から眺めるだけ。

 内容についてはネタバレを避けるためあまり詳細は書けませんが(ここを読んでる人でいったいどれだけの人があの劇場版を観に行くのだろうか)、TVシリーズ後の「この国の王様になる」ためのステップが描かれています。展開が早くて、話が整理できていない部分も多いのですが、「この国」を巡る様々な極端な理想が、お互いに足を引っ張り合う感じが、社会情勢を模式的に風刺しているようで、可笑しいです。

 今思うと、比較的大きくなってから観たTVアニメの劇場版って、「パトレーバー」にしても、「DEATH NOTE」にしても、それぞれに「この国」の未来を憂うものばかりですね。でも、どこか醒めた目で見てるメタな部分も確かに存在する。この「世界をややナナメに視た感じ」が、まさにアニメの文化的(社会的)役割なんでしょうね。そういう意味では、アニメっていつまでもアウトサイドであって欲しいものです。

 半蔵門線の車内・構内アナウンス音声がどことなくJuizに聞こえるようになってしまったぼくは、すっかり毒されているのでしょうか。それとも(記憶はないけど)13人目のセレソンにでも選ばれてしまっているのでしょうか。

 いずれにせよ、3月の完結編が楽しみです。

 下は帰り道に地下鉄の構内で見かけた、寂しげに歩くサンタ。

#本日のBGM:生まれ来る子供たちのために(BankBand)