2010年9月例会のご報告

 先週末、18日におこなわれた9月のSETC&ASTEKは、いつもより少数精鋭でした。やっぱり運動会等の行事シーズンで、お集まりいただくのが難しかったですかね。そんな中、授業ビデオをご準備して下さったM上先生、本当にありがとうございました。

 今回話題の中心になったのは

  • 発音指導
  • be動詞と一般動詞の使い分け

の2点です。

 発音指導に関しては、前半の帯学習でおこなっていたフォニクス・ビンゴをどのように発展させていくかが話題に。より英語らしい発音に近づけるための手段としては

  • ALTからの評価で差をつける(褒める指導)
  • 厳しい評価で燃えさせる(ダメ出しの指導)

のどちらかなのでしょう。どちらにしても、「いい」と「わるい」の線を示してあげることが大切ですね。というか、それを聞き分けられる耳を持つことと、生徒同士がお互いの発音とその評価を耳にする機会を設定することがポイントでしょうか。

 そしてこのビンゴの時だけでなく、他の活動でも発音を意識させていかないと意味がない。とはいえ、この1年間こだわってやっていても、次の年別の教師による授業で発音が意識されていなかったらきっと元に戻ってしまうでしょう。

 また、仮に運良く3年間担当できたとして、中学校での週3回3年間の授業というのは、(もちろん文法指導や表現活動もやりながら)生徒の発音の基礎を築くのに十分な時間なのだろうか、なんていうことが話題になりました。

 後半のQ&Aや自己紹介作文の活動では、be動詞と一般動詞の使い分けが話題に。これは7月のN田先生の授業ビデオでも取り上げたテーマでした。きっと1年生の2学期で取り組むべきひとつの大きな課題だと思います。(もちろん、この時期だけで定着するわけではないでしょうけど)

 ということで、この問題については来月のサークルの前半でも取り上げて、情報を共有しようということになりました。もし、いい指導法や教材があったら今のうちからストックしておいてくださいね。

 昨年も発表して下さったM上先生。共通するキーワードは継続性。帯学習だけでなく、文法事項の定着を狙う会話活動などでも単発にせず、何度も何度も表現を使う機会を設定しています。活動量の多い、素敵な授業でした。本当にありがとうございました。

 さて、来月のSETC&ASTEKは10月16日(土)です。埼玉大学から及川准教授を迎えて、「達人の授業ビデオから学ぶ」というワークショップをおこなう予定です。こちらもお楽しみに。