B-SIDE / Mr.Children

B-SIDE

B-SIDE

 「アルバムとしての統一感がない」
 「暗い曲ばかり」
 「アレンジがしつこいorいい加減」

 なんてレビューを見かけたりもするけど、これミスチルのシングルB面集だよ?そんなの当たり前じゃん。そもそもB面でアルバム未収録曲ともなれば、そんな曲ばっかりだと思うんだけどなぁ。

 とはいえ、これがなかなかすごい。アルバムとして十分楽しいと思いますよ。初期の作品が並ぶDisc1はどこか声も頼りなげで、メロディもアレンジも「細い」感じ。それがなんとも初々しくて、切なく響きます。

 個人的には「デルモ」が断然いい。「ジャミロクワイを意識した」とのセルフライナーノーツを読んで妙に納得。

 Disc2は、どこかフォーキーでブルージー。1曲目「1999年、夏、沖縄」は吉田拓郎の世界だし、「○○っぽい音で」とイメージして作ってるんだろうなぁと思わせます。その自由なスタンスや飾らない(整わない)歌詞は、すごくストレートで面白い。後半は「HOME」の世界に近づいて行くのを感じます。

 時系列に並んでいるので、もしかしたらA面ベストより、その内面の変化を楽しめるアルバムだと思います。ファンの方にはオススメです。