2014年02月例会のご報告

 昨日は2月例会でした。今月は千葉県より組田先生をお迎えして、「語順シート活用法」についてお話いただきました。

 組田先生とは、「成長する英語教師を目指して」でもご一緒していますが、それ以前からブログなどを通してずいぶんお世話になっています。このサークルにも3年くらい前に来ていただき、お話をしていただいていますね。

成長する英語教師をめざして―新人教師・学生時代に読んでおきたい教師の語り

成長する英語教師をめざして―新人教師・学生時代に読んでおきたい教師の語り

 今回は、まずは先生の英語授業ヒストリーをお話いただきました。学生時代、塾講師時代、様々なタイプの県立高校と、教える場所、教える生徒が変わっていく中で、先生がフォーカスしていく部分も変わっていきます。先生は「文法指導」「語彙指導」とその時その時、目の前の生徒に必要なものをまとめてワークシートにしていきますが、それらがその後、一般学習教材として世に送り出されてきているわけです。
高校これでわかる基礎英語 (高校これでわかる新課程版)

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高校入試 短文で覚える英単語1900 (シグマベスト)

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 で、先生が今一番必要としているのが、「英語がわかる」という感覚を味わわせるための教材で、それこそが「語順シート」なのでしょう。

 基本的には、私がここでご紹介している田地野先生の「意味順」や、田尻悟郎先生が指導される「語順ドリル」的なものと同じ考え方だと思います。組田先生が特にこだわるのは「名詞句」把握のトレーニングで、語順指導に入るためのドリル問題もたくさん用意されているのが印象的です。

 いろいろお話いただいたあと、実際に高校の教科書の英文を、「語順シート」に書き込んでいく作業をしてみました。実際に書いてみると、このシートの面白さと特徴が見えてきますね。

 「意味順」は英作文など表現のための手段としてスタートしているのに対し、組田式「語順シート」は英文「理解」のための手がかり、というのがベースです。それぞれのベクトルは逆ですが、お互いのメリット・デメリットを理解した上で、こちらがうまく活用していければいいのかな、と感じました。

 語順シート自体は、組田先生のブログで詳しくご紹介されていますので、どうぞそちらもご参考にしてください。
>>ブログ「英語教育にもの申す」
 今月もおかげさまで多くの方にご参加いただきました。小中高・公立私立と、いろんな校種の方々にお集まりいただけているのも、ありがたいです。次回は3月8日(土)です。なんと大阪から話題作りに駆けつけてくださる方がいらっしゃいます。詳細は近日中にご案内しますので、どうぞお楽しみに。