「適切さ」を測るインタビューテスト

 学期末です。2年生は音読テスト、3年生はインタビューテストを実施しています。

 インタビューテストといっても、生徒がインタビューを受けるのではありません。ALTに上手に質問をして、話を引き出すテストです。ちょうど教科書のChapter Pojectがそんな内容ですので、そこと連動しています。

 今回はグループでの挑戦です。だから「テスト」とは銘打ってますが、「アクティビティ」としての側面が強いですね。1班ずつテーマを決めて、質問を準備しておき、ALTを囲んでインタビューをします。芸能人や政治家の「囲み取材」のイメージでしょうか。でもその様子を他の班が見ている中でやるので、TVのトークバラエティみたいとも言えるかな。6人のMCで1人のゲストをお迎えするイメージ。「しゃべくり6」。

 持ち時間は5分間。原則として1つのトピックで話を継続することとしますが、ネタが尽きた場合は一度だけトピックチェンジが認められます。ですから、生徒たちは2種類のトピックについて質問を用意しています。この質問をして、Yesと答えたら次に何を訊こうか、とシミュレーションをしながら準備をしています。

 さて、全記事でご案内のとおり、「スピーキングの評価」についても考えることになるこの夏の私としては、このテストの評価方法についてもいろいろ考えてしまします。

 アクティビティとしては「全員最低1回は質問する」「たくさん質問できた班が勝ち」といったルールはありますが、数だけ多くても本質的には意味がありません。どんな質問が、どのタイミングでなされるか、というとことを考える(こちらからすると診る)よい機会をだと思っています。

 こういうのこそ、まさに「発話の適切さ」かなと思います。前の質問とその答えからつながる質問ができたら1ポイント、という具合にしようと思っています。いい質問が続いたら、その場で「ピンポン!」とボタン押そうかな。「イイね!」みたいな。(「へぇ〜ボタン」のような音アプリでいいのがあればいいんだけど…)

 スピーキングに限らず「表現の能力」の評価というと「意欲」と「正確さ」に偏りがちですので、こうやって「適切さ」が試される場面もしっかり位置づけていきたいですね。5分は意外に長いですから、用意してた質問を使い切った時に、どうやって即興で乗り切れるかも見どころです。来週の本番が楽しみです。